色恋沙汰 【ya-ya-yah短編】

お酒　yb×hk ページ10

カチカチカチ･･･

「・・おそい」

もう日付がかわった時刻



今日はドラマの打ち上げとか言って出て行った光。


いつもは軽くお酒を飲んだだけで帰ってくるのに･･。
いつもより酒を飲んでいるからといっても遅すぎる。

ていうか、遅くなるときはいつも連絡くれるし。
でも連絡がないってことは･･。



落ち着いて寝ることもできないから、さっきからリビングをウロチョロ。

意味もなくつけたテレビに、通り魔殺人事件があったとか冷静なキャスターが言い放つ。


まさか事件にでも巻き込まれたんじゃ･･

そうじゃなくても浮気とか･･？


考えれば考えるほど悪い想像しか浮かんでこない。


時計の機械音だけがなり響く




光、今日どこで飲むって言ってたっけ。

我慢できない俺はコートを羽織る。


よし、迎えにいこう。



玄関に行き靴をはこうとしたとき


ガチャ


目の前のドアがゆっくり開いた


「光！」


「･･薮？」



「やぶだぁ〜･･」

俺の顔を見た瞬間、靴を脱ぎ捨てて抱きついてきた。

・・・。

ん！？え！？今俺、光に抱きつかれてる！？！
あの光に！？
あのツンツンツンデレな光に！？？！


予想外なことに俺は思わず体を離す

「ひ、光!!」

「やぶ？」

目の焦点があってない。それにちょっと酒の匂いも。

俺の行動に怒ったのか拗ねたのか、驚いた表情をしたあと俺の腕を乱暴に掴んで引っ張る。


「え、どこ行くの？」

聞いても答えてくれない

「寝室。」

ちょうど寝室のドアを開けたぐらいに答えてくれた

「もう寝るの？寝るならちゃんと着替えてから･･」

俺はスウエットだからいいけど、光はまだ私服のままだ


「違う、まだ寝ない」

そう言うと俺をベットに寝かせた

そしてネクタイを取り出し、俺の手首に・・


「ってちょっと待って!!光!!!」

「何・・」

不機嫌そうに答える


「何この状況・・え？今からするの！？もうこんな時間だぞ？明日仕事あるし・・しかも俺上じゃなくて下・・！？」

一気にまくし立てたせいか、不機嫌そうな顔がもっと歪んだ


「今日は、、俺がするの」


そう言って俺の頬をなでキスをした


「ん･･･ふっ･････」

なんか何も解決してないきがするけど。

自分からしてるくせに声出してるし･･

それにしても酒くさい。これは結構な量を飲んだな


自分から飲んだのか、それとも飲まされたのか。分からないけどこれは明日の収録キツいぞ

「･･考え事？」


そう呟いて俺のズボンに手をかけた。

2 yb×hk→←構ってほしいんです　ay×syn

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す