別世界の人 (ページ7)

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ある日、大事な仕事が入ったからと突然荒井さんから連絡があり

車で迎えにいくから家の前で待っててとの指示

指定された時間に合わせて待っていると

大きな真っ黒の車が目の前に止まった

変な人だったらどうしようと身構えていると

「よっ」

自動のドアが開き、中には足を組んで座っている永瀬さんがいた

『なぜ？』

永瀬「まぁまぁまぁ、とりあえず入って」

渋っていると、バレるからと言われしぶしぶ乗るはめに

『私は荒井さんから連絡があって待ってたんですけど』

永瀬「それがこれやん」

何その顔、どやるな

『説明してください』

永瀬「え、ほんまになんも聞いてないん？」

『はい』

永瀬「俺これから1人で撮影やねん」

『はい』

永瀬「いや、だから、これから一緒に衣装見に行くんやろ？」

『スタイリストがモデルと一緒に衣装を調達しに行くなんて聞いたことありません』

永瀬「そんなん知らんし、荒井さんに言うてやそんなん」

どうやら彼の言ってることは本当らしく、

ほんとにこの後撮影が控えていて今から衣装を取りにいかなければならないらしい…

荒井さん、何を考えて…

無事衣装を取りに行き、撮影が始まろうとしていた

永瀬「へ～これが足立さんが選んだ衣装ね～」

『…なんですか？気に入らないですか？』

永瀬「いや、さすがセンスあるなーて」

『そうですか、なら良かったです』

永瀬「でもな～…」

『はい？』

永瀬「こんなセンスあるのに、

自分はなんでそんなにダサいん？」

『余計なお世話です、撮影に集中してください』

永瀬「へーい」

だから一言余計なんだっつーの

無事に撮影が終わり、帰りの車の中

そういえばだけど、スタッフと芸能人が同じ車に乗ってるっておかしくない？

永瀬「この後時間あるやろ」

『ないです』

永瀬「あるやろ」

『ないです』

永瀬「彼氏おるん？」

『いないです』

永瀬「予定は？」

『ないです、あ、』

永瀬「りょーかーい」

しまった、流れで言ってしまった

『どこ行くんですか？』

永瀬「さー、どこでしょー」

ここ最近この人のペースに流されてる気がする…

永瀬「変なとこ連れてくわけないやろ、安心せぇ」