29 息継ぎ下手くそだね? ページ29
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さっきまでとはあまりにも違うそれに、余裕をなくした彼の姿に、私の心臓の高鳴りは最高潮でドキドキしすぎて息継ぎすらもうまくできない。
こんなのは初めてだ。
息継ぎの仕方なんて今まで考えたこともなかったのに。
JK「ヌナ息継ぎ下手くそ」
「な!それは!」
JK「…ほんと可愛い」
"それはグクのせいでしょ"なんて言葉はグクの色気を纏った妖艶な笑みでかき消された。
なんなの、ほんとずるすぎる…
グクはさっきからことあるごとに私に可愛いと告げる。
それは前戯の一種的なサービスなのかもしれないけど、なんだか私はそれがまるで彼の本心のような気がして。
…なんて、私少し自意識過剰なのかもしれない。
とにかくこんなどうでもいいことでも考えてないともっともっとグクのことしか考えられなくなりそうで、それが少し怖くて。
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そんなことを思いながら必死にグクのキスについていくと、彼の熱がようやく私から離された。
グクのとろんとした瞳とそれに混ざるどろりとした欲。
てらてらと唇を濡らすそれはどちらの唾液か分からない。
グクが手の甲で若干雑に唇を拭う姿があまりにも色っぽくて、私はグクを直視できなくて。
私の瞳を真っ直ぐに捕らえるグクの丸くない瞳から逃れようと思わず彼の胸の中に頭を預けると、グクは一度柔らかく私を抱きしめてくれた。
それにすごく安心して心が満たされて。
それだというのにすぐに私の身体は離され、ぐいっと半ば強引に顔を上に向けさせられた。
突然の出来事に抵抗する間もなく、10センチ先にはグクの可愛らしい丸い瞳。
「…ちょ、なに?離してよ」
JK「やだ」
「あの!お願いだから」
JK「離したらヌナ俺の目見てくれないでしょ?」
「見る見る!見るから!」
この至近距離で見つめられる空間に耐えられなくて、勢いに任せてそんなことを口走る。
JK「じゃあ、はい」
グクは意外にもあっさりと私を解放してくれて、それに安心していると。
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ナノカ(プロフ) - ひーちゃんさん» やーんありがとうございます!!ぜひまた続き見てくださったら嬉しいです(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - 紫雫さん» うわんありがとうございます!続き公開したのでよかったらまた最後までお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんいつもありがとうございます!焦らされてるグク可哀想で可愛いんですよね…いじめたくなるタイプだな…また最後までぜひお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - mgnさん» mgnシこんばんは!うれしいたのしい大好き何回見返してもほんとくすくすきて大好きです!!!早くゴムつけっぱジョングクを救ってあげますね…いつもありがとうございます。大好きです。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - さらさん» さらさん〜!伝わってよかったです!そうなんですよ…こんな言葉足らずでヌナは色々考えて傷付くにきまってるんですよ( ; ; )ジョングク〜!早く好きっていって!こちらこそありがとうございます。頑張りますね(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナノカ | 作成日時:2020年7月19日 20時