26 チューしない! ページ26
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JK「あー、もうそんなことはどうでもいいけどさ」
「は?!」
どうでもいいって言いました?この男。
ほんとこの男はモテるくせして女心が分かってない。
でもそんなところさえも好きな私もほんとどうしようもない。
JK「大事なのはヌナが俺に触られるのが嫌か嫌じゃないかなんだって」
また真剣な表情でそんなことを言ったグク。
「…それそんな大事?」
JK「大事だよ。嫌なのにそんな無理させられないじゃん」
「嫌じゃなかったとしても無理は言ってるけどね」
JK「ヌナったら何屁理屈言ってるの?」
「屁理屈言ってるのはあんたでしょうが!」
JK「お、怖」
けらけら可愛い顔で笑うグク。
こんなときにも可愛いのは勘弁してほしい。
JK「…で、嫌なの?」
「いや…別にそんな、その、」
JK「その?」
口籠る私を微妙にニヤニヤした顔で見てるグクは、きっと私の答えなんて分かってる。
分かってる上で私の口から言わせたいんだろう。
ほんととんでもない男だ。
「…別に嫌、ではない」
JK「じゃあチューしていい?」
全くもって可愛くない私の返事。
けれどそこには特につっこむこともせず、間髪入れずにそんなことを聞いてくるグクも大概だ。
「…なに、そんなしたいの?」
さっきからグクに惑わされてばっかりなのがちょっと気に食わなくて、思わずそんなことを言ってみる。
だって私の方が年上なのに!ヌナなのに!どうして私の方がこんなにドキドキ惑わされなきゃいけないの!
JK「したいよ?」
ご愁傷様、私。
どうやらグクの方が何枚も上手だったみたいです。
顔にガッと熱が集まるのが自分でも分かる。
グクはそんな私を見て、可愛くてたまんないみたいな顔で小さく吹き出して。
これは多分自惚れでもなんでもない。
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また私との距離を一歩詰めると、グクはその大きな手を私の頬に添えた。
丸い瞳が細まって 愛おしそうに私を見つめる。
グクの綺麗な顔が少し近付いてきて 思わずギュッと目を閉じると、頬にちゅっと温もりを感じた。
びっくりして思わず目を開ける。
JK「ふ、口にされると思った?」
すると目の前の彼はちょっと意地悪な顔で笑うから、さらに顔に熱が集中した。
ほんっとこの男は…!
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ナノカ(プロフ) - ひーちゃんさん» やーんありがとうございます!!ぜひまた続き見てくださったら嬉しいです(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - 紫雫さん» うわんありがとうございます!続き公開したのでよかったらまた最後までお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんいつもありがとうございます!焦らされてるグク可哀想で可愛いんですよね…いじめたくなるタイプだな…また最後までぜひお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - mgnさん» mgnシこんばんは!うれしいたのしい大好き何回見返してもほんとくすくすきて大好きです!!!早くゴムつけっぱジョングクを救ってあげますね…いつもありがとうございます。大好きです。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - さらさん» さらさん〜!伝わってよかったです!そうなんですよ…こんな言葉足らずでヌナは色々考えて傷付くにきまってるんですよ( ; ; )ジョングク〜!早く好きっていって!こちらこそありがとうございます。頑張りますね(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナノカ | 作成日時:2020年7月19日 20時