【JK】ヌナが教えて？

25 ウサギみたいな顔してるくせして ページ25

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JK「幼馴染みだから何？幼馴染みだったらそういうことしちゃダメなの？」


「いや、そういうことじゃなくて…」







本当に話がよく分からない。




なぜかグクは傷付いた表情でそんなことを聞いてくるけど、そんな表情で私を見るのはやめてほしい。


変に期待してしまう。








JK「俺はヌナを抱きしめたいしキスだってしたい。

…その先だってしたいと思ってる」


「は？！ちょ、なに…」







何馬鹿なこと言ってるの？！って続けようとして、思わず黙り込んでしまう。







いつもみたいに私をからかって言ってるんじゃないってことが分かったから。


だって私を見つめる丸い瞳に嘘は一欠片だって混ざってない。いつもの可愛い してやったり顔で私を見つめる彼もいない。







ただ私を1人の女の子として見てる、1人の男の子が私の目の前にいた。









「グクは…」








私のことどう思ってるの？









JK「ん？」


「…どうして私と、その、そんなことしたいの？」









あーーー！もう！私の馬鹿！！！









それを聞ける勇気はやっぱりなくて。



ていうか聞くのもずるい気がして。

聞くよりも先に伝えなきゃいけないのに。




…と小さな脳味噌をフル回転させた結果がこれ。






しかもこれはこれで余計ずるい気がした。








JK「……あー、その、あれだよ、あれ」









やけに口籠るグクに勝手にドキドキして。


そして小さな期待をして。









JK「ほら、ヌナっておいしそうだから。

白くてモチモチしてるし」



「グクの馬鹿！！けだもの！！！！」







一瞬でも期待した自分が馬鹿らしくなった。






おいしそうってなに？！

しかもモチモチしてるって遠回しにデブ発言したよね？！








JK「あ、違うんだって！ごめんって！」


「何が違うっていうの！」


JK「モチモチしてるっていうのは触り心地がいいって意味で…ヌナは細いよ」






そんなに肉がついてるかと思わず自分の身体を触って確かめる私を見て、グクは焦ったようにフォローを入れてきた。


なんだか今はそれも腹立たしい。







「おいしそうって何なのほんと。変態じゃん、変態。グクの変態！けだもの！」


JK「男はみんな狼だから」


「ウサギみたいな顔してるくせに！！」







なーにが男はみんな狼なんだよ、だ！


なぜか開き直ってるグクにそんなことを思う。







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