24 極端すぎる2択 ページ24
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そして次の瞬間、我に帰った。
「…ちょ!やっぱ無理!!!」
JK「は?!」
思わずグクの無駄に厚い胸板を押し返した私。
そして目の前には、心底訳が分からないって顔で私を見つめるグク。
そうして冒頭に戻るという訳です。
…あぶな、まじで危ない。
めちゃくちゃ流されるとこだった。
JK「突然何?めちゃくちゃいい雰囲気だったじゃん今」
「いや、だから危うく流されるところだった」
JK「は?」
「…やっぱダメでしょこんなの。
私たち幼馴染みなんだよ?関係おかしくなるよ」
突然冷静に考えてみた。
こんなことして私達の関係が崩れたら。
大事にしてきたこの関係が壊れたら。
それこそ私は本当に生きていけない。
私だって伊達に24年間生きてない。
ずっとグクのことを好きではあったけど、その想いを誤魔化すために非行に走ったこともあった。
私を好きだって言ってくれる男の子と付き合ってみたり、お酒のテンションで友達と間違えて一線を超えてみたり、バーで出会ったイケメンと一夜を共にしてみたり。
後になってぜーんぶもれなく後悔した。
そんなことをしたってグクのことは諦められなくて。
彼女を取っ替え引っ替えして遊び回ってたグクのことをとやかく言う資格は私にはない。
だから分かる。
身体の関係を持った後で、今までと変わらずそのままです、なんてことは絶対ない。
関係が変われば、互いへの見方や気持ちも変わるからそれは当然と言っちゃ当然ではあるのだけど。
私はグクとの関係が壊れるのが怖い。
他の何を失うよりも、
グクを失うことがなによりも怖い。
「…その、とにかくグクは大事な幼馴染みだから、こんな変なことして関係が壊れたら嫌だなって…」
グクはしばらく黙り込む。
何を考えてるか分からない瞳に、胸の奥がざわざわした。
JK「……俺は結局どこまでいっても幼馴染みでしかないんだね」
「え?」
JK「…ううん、なんでもない」
やけに切なげに笑ってみせたグクに心臓がぐっと掴まれた。
それって…と口を開こうとして、けれどそんな私の言葉を遮るようにしてグクは言葉を続けた。
JK「ヌナが俺に触られるのが嫌か、嫌じゃないかだよ」
「え?」
JK「嫌ならもうこれからは一切触れない」
グクが言ってることが分からなくて。
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ナノカ(プロフ) - ひーちゃんさん» やーんありがとうございます!!ぜひまた続き見てくださったら嬉しいです(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - 紫雫さん» うわんありがとうございます!続き公開したのでよかったらまた最後までお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんいつもありがとうございます!焦らされてるグク可哀想で可愛いんですよね…いじめたくなるタイプだな…また最後までぜひお付き合い願います(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - mgnさん» mgnシこんばんは!うれしいたのしい大好き何回見返してもほんとくすくすきて大好きです!!!早くゴムつけっぱジョングクを救ってあげますね…いつもありがとうございます。大好きです。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - さらさん» さらさん〜!伝わってよかったです!そうなんですよ…こんな言葉足らずでヌナは色々考えて傷付くにきまってるんですよ( ; ; )ジョングク〜!早く好きっていって!こちらこそありがとうございます。頑張りますね(*^^*) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナノカ | 作成日時:2020年7月19日 20時