【JK】ヌナが教えて？

22 ドキドキしてますがな！ ページ22

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ひたすらそれに耐えていると私の右手にグクの左手が伸びてきた。そして私の手の甲に手を重ねて そのままきゅっと指を絡めた。


指を絡めると、ぎゅっぎゅっと私の手を握って。








返した方がいいのかな？と私も恐る恐る握り返すと、グクは目尻をとろんと下げてふにゃりとした笑顔を見せる。








…なにその顔！ずる！ずるすぎるでしょ！








そんな甘すぎる顔を見せられて、私の心臓は爆発寸前。







JK「ヌナ」


「なに？」


JK「ドキドキしてる？」


「……いや、なんで？」


JK「顔真っ赤だから」








…もう！なんで私ってこんなすぐ態度に出ちゃうわけ？！




わかりやすすぎる自分を恨みながらも、この状況は仕方ないよな…とか自分に同情してみたり。









何か冷静になれるもの…


そう思ってこの世で一番怖い会社のお局を想像してみる。



けれどグクは相変わらずの甘い顔でなんだか嬉しそうに私を見つめるから、結局顔に集中した熱が引いてくれることなんてなくて。









JK「可愛い」


「は？！」






そして突然グクの口から飛び出したそんな言葉。



意図も全く分からないというのに、心臓は更にドクドクと鼓動を早めるもんだから勘弁してほしい。





心臓さんよ、ちょっとは私のことも気遣ってくれ。








JK「だからー、ヌナ可愛い」


「いやもっかい言わなくていいんだって！」


JK「照れてるの？」


「ちが！そうじゃなくて」


JK「あー、もう可愛いな」






私の返事なんて全く聞かずなグクは更にそんなことを言う。









そして相変わらず私の肩に全体重を預けたまま、繋がれた私の右手の手の甲をもう一度撫でる。


その触り方がなんかもうほんといやらしくて。









グクは私の肩に預けていた頭を持ち上げると、そのまま今度は私の首筋に顔を埋めた。







…ちょ！まってこれはもう…







グクの熱い吐息を首筋にダイレクトに感じて、それだけでも私はもう限界。








それだというのに。








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