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145.最終話(SM) -ちづ- ページ48

ドンヘに羽交い絞めになってるAを、
引きはがそうと躍起になるけれど。

ドンヘは諦めない。


SM「…ドンヘ?」

低い声で脅してみるけど、

DH「う。」


目を逸らして、離さない。


SM「…はぁ。もう。」


これ見よがしにため息をつくと、
慌てたAが僕を呼ぶ。

「…ソンミナ、」

どきん。


まだ何回も呼ばれたことのない、
その呼び方だけで。

嬉しくなっちゃって、
もう僕は、ドンヘごと、Aを抱きしめた。


DH「…むぅ…。」


まだゴネるドンヘも、途中でその腕を、緩めて。


僕の腕の中には、
赤くなって下を向く、かわいいかわいい、僕の恋人。


SM「…絶対今日は会いに行く。」


ドンヘが拗ねてる間に、耳元で密やかに、念を押して。
ますますAの頬が赤く染まるのを、確認して。


SM「戻ろうか。」


Aの手を引いて、
ドンヘの肩を抱いて、

変な姿勢で歩く。




前からぱたぱた、リョウクが僕たちをもう一度探しに来て。


RW「もー、遅いよっっ!」


「ごめんね。」


慌てたAが、僕の手をするり、ひと撫でして、手を離す。




…僕に触れた部分を離すとき、
そうやって優しく離れるAが好きだ。


ほかの人にはしない、
そんな小さな『特別』を、かみしめて。


今日は、絶対に会いに行く。
そう、心に決めて。



控室のドアを開けると、
もうすっかりいつもの雰囲気でみんなが好き勝手してる。



バタバタと、ユニとジホに指示を出しに戻る、
僕の大事な恋人、

僕から離れて、相棒に抱きつきに行くドンヘ、

もうすでに待ちくたびれてたマネヒョンからの用事を聞いてる間に、
ゲームを手に持って、なぜか僕の隣に座るマンネ。

いつもの、光景だ。









「本番です。」


と声がかかって。


ぴりり、
空気が締まる。



最終チェックをかねてみんなを送り出すAに、
いつものごとくメンバーが声をかける。


「ヌナ、今度ショッピング付き合えよ。」
「ヌナ、今日の僕、かっこいい?」
「ヌナ、今日の髪型、どぉ?」


はいはい、と言いながら衣裳を直して。


目の前に来た僕が、
じ、っとAを見つめると、
一瞬、全員が止まる。




ねぇ…Aは僕の、だよ?




SM「…A。今日は絶対に、会いに行く。」




EH「ギャー!!呼び捨て!!」
DH「ギャーーー!!宣言!」



騒ぎ立てるウネを放置して、
赤くなって俯くAに、笑顔を送って。




僕は気合を入れて、ステージへ歩き出した。






end.

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舞桜(プロフ) - 素敵な作品に出会えた事が嬉しいです。これからも書き続けてください。 (2015年11月29日 13時) (レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - 全然気づかず…恐ろしくお返事が遅くなりまして申し訳ありません!!(土下座)いたわりのお言葉ありがとうございます!今回の連載はいい思い出になりました♪共同執筆はなかなか難しいですが、気分はいつも2人で一つ、でこれからも頑張ります♪ありがとうございます! (2014年11月29日 23時) (レス) id: cae000c27e (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - あかねさん» こんにちは、ありがとうございます♪完結まで・・待ちたい・・(汗)すみません〜、私のせいでずいぶんお待たせしましたね(><)呆れず読みに来てくださって本当にありがとうございます!最近は企画する時間もなくて・・申し訳ない(汗)当面、自分の連載がんばりますww (2014年6月22日 9時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - お二人の単独作品も大好きですが、新たな企画ものをこっそり期待しています。いつも素敵な作品をありがとうございます(^^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 連載お疲れさまでした!お二人のチームプレイは抜群ですね。私は完結まで待って一気読みしたいタイプなので最終章は目次を見ながらワクワクしていました。改めて、もう一度最初から熟読して楽しみます~(^.^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/  
作成日時:2013年2月26日 23時

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