膝枕と下心(1/8) ページ43
DH「ね・・ヌナ、・・お願い。
・・一回だけでいいから。」
目の前で、潤んだ瞳を惜しむことなく私に向けて。
眉を下げて、かわいく両手を口の前で合わせて、
わざわざ屈んで、ちょっと下から(←)、
おねだり、する。
そのたびに、心ひそかに、息を詰めて。
ぐらり、
倒れそうになっちゃう自分を、なんとか支えて。
「ダメに決まってるでしょ。」
とばっさり切り返す。
DH「えー!!なんで!!いいじゃんっっ!!」
「無理。ダメったらダメ。」
DH「ぶぅ・・。」
むくれて唇を突き出しても、ダメだよ。
・・かわいいけど(←)、ダメ。
情けない顔してむくれちゃったドンヘくんは、
下唇だけむっと突き出して。
DH「今日こそはと思ったのに・・」
ブツブツ独り言を言うけれど。
「ダメ。」
私はダメの一点張りで、いつもの会話が終了。
「はい、早く準備して?」
DH「はーい。」
促すと素直に、椅子に座って。
普通にしててもくっきりした二重なのに、今日は少し重そうな瞼を閉じる。
手早くクリームを塗って、ファンデーションを塗って、
今日もお肌の調子が良くないから、
あれこれ工夫を重ねてステージ用のメイクをする。
いつもだけど、ライブの前は時間がなくて。
リハーサルもぎりぎりまであるから、合間を縫って着替えとメイク、
打ち合わせにも忙しい。
DH「ヌナは・・彼氏、いない、でしょ?」
かちーん。
「・・いるって言ったらどうなの。」
DH「え!!」
「いないけど。」
DH「え・・あ、なんだ、いないの?」
かっちーーーーん。
「いなくて悪かったね。」
DH「え、・・違うよ、いなくてよかったって。思って。」
・・どきっ。
「・・。」
DH「ヌナに彼氏がいたらこんなお願いできないじゃん・・」
「・・。」
最早無視する。
会うたびに彼から必ずされる、『お願い』。
最初聞いたときはほんとに卒倒するかと思った。
DH「ね、ヌナ・・一回でいいから。
ヌナの膝の上で、眠らせ「ダメに決まってるでしょ。」」(←)
DH「返事早っ」
「ダメだってば。どうしてそんな膝枕してほしがるの。
そこらへんの馬(←)にでも頼みなよ。」
DH「だって・・」
「ミンくんのお膝にでも甘えなよ。(←)
女の子だってたくさんいるでしょ。」
DH「女の子に頼んだら問題じゃん・・」
「・・私も女の子ですけど!(怒)」
DH「え・・。」
もじもじ、して。
黙る。
・・もぅ。
・・何なの・・。
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ちづ(プロフ) - くみょくさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪・・ですよね!!私もドンちゃんなら襲われちゃって手に入れたいです(←何の話ww)楽しんでいただけてうれしいです♪ (2014年3月7日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
くみょく(プロフ) - うわー(T_T)襲われてそれダシにしたいーww 久々素敵ドンへに会えました♪ちづさんありがとうごさいます^o^!! (2014年3月6日 0時) (レス) id: c316030326 (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - ミツさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪やっとアップできました〜(泣)うれしい、ミツさんに愛されちゃったww (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - 凛々さん» こんばんは、早速ありがとうございます〜!今回は悩みに悩んでこのドンヘです(笑)楽しんでいただけてうれしいです♪♪ (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - あ~!しあわせです!あぁ、最高です。ちづさん、あいしてます!! (2014年3月5日 23時) (レス) id: 611205b7a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/
作成日時:2013年6月4日 23時