ハッピーハロウィン大作戦(3/4) ページ41
紅茶と、コーヒーのマグを持って、リビングへと戻れば、ひらひらする短いプリーツスカートを見つめて、またイェソンがニヤニヤする。
趣味だって言ってたもんね、こんな足で良かったら思う存分見ればいいよ、と半ばあきらめた気持ちで無視をすれば、ヌナありがと〜と既にキリンを脱いだただのリョウクがトレイを受け取ってくれた。
ハロウィンだからと強要したくせに、結局普段通りでないのは私だけじゃないか!なんて嘆きも、この2人には言っても無駄かと飲み込んだ。
一人暮らしにしては奮発した広めのソファーの端と端に、いつも通り2人は座っていて。
自分も定位置である2人の間にポフッと座る。
それにしても座ると余計に短く感じるなぁ…このスカート、と思っている矢先から、怪しい手が伸びてきた。
「おさわり、禁止!!」
セクハラ親父のようなイェソンの手をパシっと叩き落として、それでも諦めずに何度も伸びてくる手を、諦めずに何度も叩き落す。
「しつこいー!」
「ヒョンー、取り敢えず、早く観ようよ」
気の逸れたイェソンにほっとしながらリョウクを見れば、手にしていたのはDVDプレイヤーのリモコンで。
何を観るのだろうと再生されたイントロを眺めていれば、立ち上がったリョウクが部屋の灯りを消した。
ぼんやりとテレビの灯りが浮かび上がって、流れる映像以外の気配が消える。
戻ってきて、膝を抱えたリョウクが、ひゃー怖い、と言いながら擦り寄ってきた。
「なに観るの…」
「ハロウィンだもん、ホラーだよ」
「え…」
「これだ、これ」
イェソンが手にしていたのは、さきほど玄関前で被っていたマスクで。
「えー、私ホラー苦手だよ」
「大丈夫だ、そんなに怖くないから」
そんなの絶対嘘だ!と思うけれど。
肩に回された腕になだめられて、結局その続きを見つめてしまう。
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ちづ(プロフ) - くみょくさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪・・ですよね!!私もドンちゃんなら襲われちゃって手に入れたいです(←何の話ww)楽しんでいただけてうれしいです♪ (2014年3月7日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
くみょく(プロフ) - うわー(T_T)襲われてそれダシにしたいーww 久々素敵ドンへに会えました♪ちづさんありがとうごさいます^o^!! (2014年3月6日 0時) (レス) id: c316030326 (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - ミツさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪やっとアップできました〜(泣)うれしい、ミツさんに愛されちゃったww (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - 凛々さん» こんばんは、早速ありがとうございます〜!今回は悩みに悩んでこのドンヘです(笑)楽しんでいただけてうれしいです♪♪ (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - あ~!しあわせです!あぁ、最高です。ちづさん、あいしてます!! (2014年3月5日 23時) (レス) id: 611205b7a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/
作成日時:2013年6月4日 23時