ちづとよじゃのヌナ短編【05】-SJ-

恋する男子(4/6) ページ5

緊張気味だった私に、
キュヒョンくんがいきなりこう言った。

KH「ヌナはゲームはしますか？」

「・・。ううん、あんまり。」

KH「そうですか。・・ワインは飲みますか？」

「・・。アルコール、ダメで・・。」



KH「・・。」

「・・。」



面白い。
何、この子。

黙っちゃった(笑)


KH「あー・・ドラマを見るのが好きで。ヌナの出てるドラマもいくつか見ました。」

「え、そうなの？」

KH「はい。」

「忙しいのに、すごいね。」

KH「それほどでも♪」


嬉しそう(笑)

なぜか得意げににやっと笑って。

斜め上を見る。(←)



KH「・・あ！」

「え？」

KH「順番間違えた・・」

「？？」

KH「あー、今日歌う曲、聞いてきました。
ヌナの声に合いそうですよね。」

にっこり。



・・あ、あれか。
なんか気まずいとダメだから、
私のために話題を用意しようとしてくれてる感じ？


・・ますますかわいい(笑)


「・・そう？歌はあまり自信がなくて。
足を引っ張らないようにがんばるね。」

KH「大丈夫、ヌナは上手だし・・僕がリードします。」

「ふふ。頼もしいね。」

KH「え。・・いや、歌は得意なんです。」(←)

うん、知ってる(笑)

「うん。私もキュヒョンくんの歌、聞いてるよ。」

KH「ほんとですか？」

きらきら。
嬉しそうに笑う。

「うん♪」

KH「あ。・・ヌナ、呼び捨てで。」

「ん？」

KH「キュヒョナ、って。呼んでみて・・？」



・・・！！



ちょっと！
今の、ダメだよ！

にっこりして、
背の高い彼が、猫背になって私のほうに顔を寄せて。


何、今の。

何。


ちょっとドキドキしちゃった(汗)



「ん。・・キュヒョナ？」

KH「ぶ(笑)・・なんか。恥ずかし。」


両手で口を覆って。

にっこりした口元が見えなくても、
頬と目が、嬉しそうに私に笑いかける。




・・ヤバい。


・・この子、アイドルらしくないと思ってたけど。(←)



・・かわいい・・！



・
・




やっと二人での会話に慣れて、
話題もなくなった頃(←)、

本格的にレコーディングがスタートした。

先にキュヒョンくんが歌う。



一応カメラが入るみたいで、
歌う彼を撮るカメラがいるけれど。

気にすることなく歌ったかと思うと、
たまに、ちらっと。


照れたように笑顔を作って視線を向ける。



あからさまな愛嬌は苦手そう(笑)





・・あとでその映像見ていい？(←)


なんかもう、
すべてがかわいい。(←)




・・どうしよう、・・ハマりそう・・。

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