ちづとよじゃのヌナ短編【05】-SJ-

ダメ？(2/6) ページ34

控え目に笑う。
大きい声は出さない。

・・けど、指導は強気で真面目。

ちいさくて。
ちょっとふっくらしてて。

かわいい、ショートカットのヌナ。

僕の時間が終わって、今度はドンヘを教えてる。


僕はブースに入って、
さっきの復習しながらレコーディング。


にこやかに指導するヌナ、
じっと目を見て話すドンヘ。


・・お前、目を見すぎなんだよ。
資料もちゃんと見ろよ。

あ、ほら、
ヌナに資料を指さして、ここ、とか言われてる。


・・ヌナがそうして俯いたとき、
上から見下ろすつむじがすっごいかわいいのに。

ヌナがそうやって、書類のほうに身を乗り出す時、
ちょっと集中しちゃって気付いてないけど、肩が触れたりして。
すっごいオイシイのに。(←)



慌てた様子で、何か書き込んでたドンヘが、
不意に笑顔になる。

見上げたヌナも、結構な近い距離なのに、
気にすることなくにっこり笑って。


あ・・、

悔しいな。


今きっと、あんまり聞けないヌナの笑い声が聞こえたに違いない。

僕はブースの中で聞こえない。


おい、ドンヘ。

イチャイチャすんなよ。(←)

そんなつもり、ないんだろうけど。


ヌナと仲良しで、僕がうらやましいだけかもしれないけど・・
日本語担当取られそうで悔しいだけかもしれないけど・・


ぐるぐる渦巻く、マイナスの感情。


これではいけない。
っていうか今、どこ歌うんだっけ？(←)


小さいため息を、飲み込んで。
ヌナとドンヘから、目を逸らした。




・
・



ブースから出ると、まだヌナはちょっと笑ってて。


「あ、ソンミナ、聞いて(笑)」

SM「何、どうしたの。」

「ドンヘってば、もう(笑)」

DH「あ！ヌナ！内緒にしてって言ってんのに！！」

「無理(笑)
あのね、ドンヘってば、日本語は合ってるのに、」

DH「しーーーーっ！」

「・・！」

自分の唇に、右手の人差し指を当てて。
ヌナの唇に、左手の人差し指を当てて。

小さいヌナに合わせて屈んで。
鼻がくっつきそうなくらい、近付いて。


至近距離で、眉を下げてじっと見る。(←)



アレやられて、まだお構いなしにしゃべろうと思う女性がいるわけがない。


ドンヘに悪気はない。

みんなの彼氏なのは勝手だけど・・
ヌナに対してはちょっと、自重してほしい(凹)



「・・近い。」


ほら、ちょっと恥ずかしそうにして。
・・そんな顔しないで？


DH「あはっ(笑)内緒だってば！韓国語不自由みたいでしょ？」



・・ハングル、書き間違えたんだね。(←)

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