ちづとよじゃのヌナ短編【05】-SJ-

俺様の日(1/2) ページ24

たまに、こういう日がある。



『俺様の日』。



KH「はー。疲れた。」

「お疲れ。ごはん、食べる？」

KH「んー・・いや、遅いし、やめとく。」

「そう？じゃあなんか飲み物でも・・」

KH「ヌナ。俺様のそばに来て。」

「・・。」


あ、今日、俺様の日？


「はいはい、ギュニム。」


にっこり笑って。
そういうときは、ちょっと待って、とか言わないで最優先でそばに行く。


隣にちょこんと腰かけると、

満足そうにしてニヤッと笑ったキュヒョンは、
ぐい、私の肩を抱き寄せて。

ぴたっとくっついて、



・・甘える。(←)



KH「俺。すっげ疲れた。」

「うん、お疲れ様。毎日忙しいね。」

KH「おぅ。忙しい。」

「うん、でも会いに来てくれてありがとう。」



俺様の日、は、なんかちやほやしてほしい日(←)で。
甘えちゃってかわいいから、ちょっとうれしい。



・・毎回だとウザいだろうけど。(←)



時間はもう遅くて。
明日も仕事だか移動だかで。

昼間ネットで見た出勤時の服装のまま、
もう深夜に差し掛かる時間に私の家に来た。


チェックのシャツに、ネクタイ。

・・今日はストライプじゃないんだ。(←)
そしてそのネクタイ、きっちりしめちゃって、なんかかわいいね。



KH「あー・・ビール飲みたい。」

「持ってこようか？」

KH「んー・・でも飲んだら苦しくなりそう、この服、首がつまる。」

「ゆるめましょうか？(笑)」

KH「ん・・脱がして・・。」



きゅうううううん。(←)


甘えんぼさん。
何それ。かわいい。


目を瞑ってソファの背もたれに後頭部をつけて。


じっと、私がネクタイを外す間おとなしくしてる。
ボタンを２つ３つ外すと、
真っ白な首元が露わになって。


・・きれい。


KH「ビール・・。」

「あ、持ってくるね？」

KH「ん・・」


もう、かわいいんだから、俺様。
ビールぐらい持ってきてあげよう。


と、ソファを離れようとしたら、ぐい、腕を引っ張られて。

「？！」

とすん、バランスを崩してキュヒョンの膝に尻もちをついた。
背中にぬくもりを感じて見上げると、ニヤッと笑って、私の腕を掴んでる。

いたずらっ子。


「もぅ・・どうしたらいいの？(笑)」


KH「ビールは欲しいけど、ヌナが一瞬でも離れるのはヤダ。」


きゅうううううん。(←)
いや、無理でしょ。(←)


「そっか。ごめんね、先に出しとけばよかったね。」


わがままさん。

今日は俺様の日だから、
とりあえず下手に出て、謝っといてあげる。

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