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イェウクと旅しよ、ぽかぽかと(13/16) ページ20

気不味い沈黙が漂って、思わず身体が緊張する。
何を伝えたらいいのか、どこから伝えたらいいのか、まだ迷って答えは出せない。

俯いたまま黙りこむと、不安そうな声が降りてくる。


「ヌナ、ほんと気にしないでよ。こっちこそ、なんか避けてたみたいで…ねぇ、顔あげて」


促されるまま見上げれば、眉を下げた心配顔が、思ったよりも近くに見えて。
跳ねた心臓を誤魔化すように、目を逸らす。

大きな音で鳴り続ける鼓動が、焦る気持ちを大きくして。
耳からぽぅっと上がってくる熱が、追い打ちを掛ける。


こんなにも、分かりやすい自分の変化に、驚いたりした。



「ねぇ、A、怒ってる?」



不意に腕を取られて、それだっていつものことなのに、ビクッと身体が揺れた、その反応に自ら動揺した。
ドンヘも驚いたように、その手を離す。



「何?」

「…何でもないよ」

「…ねぇ、…ヒョク、なんか言ってた?」


顔のすぐそばで、離れたまま宙に浮く、ドンヘの手が震えていた。

こんなところで、勘の良い彼に、唇を噛む。
戸惑っているだろうドンヘに、何か伝えなくてはと思うのに、こんな時に限って、何も言葉が出てこない。

震えを押さえるように握りこまれるドンへの手から血の気が失せていって、不意に立ち上がったドンヘが、俺、帰る、と歩き出した。




「ドンへ!」

「急に来てごめん」

「待って、ドンへ、待って」


追いかけたのに理由なんてなくて。
答えだって、出せていたわけじゃない。


ただ、去るその背中が惜しくて。

その手を離してはいけない気がした。




「…ドンへ、待ってってば…っ…」




何かが押し寄せるように胸に迫った。

その何かが、じわりと涙に変わって、はらはらと零れ落ちる。



「え、ちょっ…」

「待ってって、言ったのにっ…」

「ごめん、ヌナ…泣かないで。なんで泣くの?」

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ちづ(プロフ) - くみょくさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪・・ですよね!!私もドンちゃんなら襲われちゃって手に入れたいです(←何の話ww)楽しんでいただけてうれしいです♪ (2014年3月7日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
くみょく(プロフ) - うわー(T_T)襲われてそれダシにしたいーww 久々素敵ドンへに会えました♪ちづさんありがとうごさいます^o^!! (2014年3月6日 0時) (レス) id: c316030326 (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - ミツさん» こんばんは、ありがとうございます〜♪やっとアップできました〜(泣)うれしい、ミツさんに愛されちゃったww (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - 凛々さん» こんばんは、早速ありがとうございます〜!今回は悩みに悩んでこのドンヘです(笑)楽しんでいただけてうれしいです♪♪ (2014年3月6日 0時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - あ~!しあわせです!あぁ、最高です。ちづさん、あいしてます!! (2014年3月5日 23時) (レス) id: 611205b7a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/  
作成日時:2013年6月4日 23時

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