男の子の、事情(2/6) ページ44
「ハロウィン近いからさー」
なんて、どう考えてもこじつけた感じのいいわけで、ソンミンが持ってきたのは、Aにしてみたら絶対お断りって感じの、コスチューム。
「なにこれ」
「猫さん」
押し付けれたそれを広げてみれば、確かに彼の言うとおり、ふわふわの素材の、白い猫のボディースーツに、お決まりのお耳と、しっぽに、おてて。
「悪趣味」
首輪もあって。
眉を潜めたAに向かって、いいじゃん、猫さーん、とソンミンが楽しそうに反論する。
「にゃあって言って？」
「言うわけないでしょ？！」
「じゃあ、ワンって言う？」
「言わない！」
手にしたものを、すべて彼に押し返せば、せめて、耳くらいつけてよ、とぶうたれる彼に、もう関わらないようにと、背を向ける。
お風呂の支度でもしようかな、なんて呟きながら、全力でこの場から逃げようとする、可愛い、可愛いその彼女を、もちろん、逃すつもりのないソンミンは、次の手に出る。
「見て、ヌナ。にゃぁ」
耳と、手だけを付けただけでも、十分、破壊的に魅力的な彼は、Aの動きを止めるには十分で。
目を見開いたその反応に、喜んだソンミンはまた、にゃあ、と鳴いた。
「可愛いでしょ？」
「…嬉しそうだね」
「これ、Aが付けたらもっと可愛いんだけどなぁ」
「冗談でしょ？」
「…そっか、じゃあもう帰る」
「ちょっと、それ、付けたまま帰るつもり？」
「そうだよ。どっかでダンボールにでも入ってれば、優しい人が拾ってくれるかもね」
「それ、冗談にならないから、やめてって」
「やめなーいもーん」
「ちょっと、ソンミンってば、待って」
「じゃあね、ヌナ。あんにょーん」
にゃあ、と振り替えって最後のひと鳴きを決めれば、
「ごめん、私が悪かったから」
って謝っちゃう、本当はどこまでも自分に甘いこのヌナに、心の中でそっと、ほくそ笑む。
ラッキーアイテム
革ベルト
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井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» お待たせしましたー！ひょくさん、ご堪能ください！ (2012年10月9日 16時) (
レス) id: de950f8c67 (このIDを非表示/違反報告)
よしみ(プロフ) - 井上よじゃさん» きゃー(//∀//)！！ 本当ですか？！ 楽しみすぎて眠れないっ(*´Д｀*) 待ってます^^☆ (2012年10月9日 0時) (携帯から) (レス) id: a091a96abc (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» ふふ、間もなく（多分明日）出ます。ちづさんとはだいぶ雰囲気違うヒョクチェさんのため不安がいっぱいです（苦笑） (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - ひかり♪さん» みんくんに手の平でゴロンゴロンと転がされたいですｗ楽しんでいただけて私も嬉しいです！にゃあｗ (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - よしみさん» ウニョクの長編・・絶対無理です・・(汗)兄さん、ヒニム、ウニョクは短編でも敬遠したい感じなのに・・(汗)でもおさかなのヒョクちゃんは私もお気に入りで、そう言っていただけてほんとにうれしいです＾＾ありがとうございます♪ (2012年10月8日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちづ・よじゃ
| 作成日時：2012年9月12日 16時
