Honey Trap(1/2) ページ35
「そんなにかき混ぜちゃっ」
「なんで、いいでしょ」
「ん…でも」
「ほら、もうトロトロ」
掬って差し出せば、トロリと落ちるそれは、とても美味しそうで。
ペロリと舐めれば、
「やだ、舐めないでよ」
と怪訝な顔をする。
そう？本当に美味しいんだよ。
舐めないなんて、そんなの。
見ればどうしても、食べたくなるのが心情ってもんだって。
ヌナにはわかんないかな？
休めていた手を再び、激しく動かせば、感じ入ったような彼女に、堪えきれない笑みが漏れる。
「上手？ねぇ、上手って言ってよ」
「…言わなくたって、分かるでしょ？」
素直に、褒めて欲しいのに、どこか意地を張った彼女の声色には、悔しさが滲んでいる。
ダメでしょ、ヌナ。
立場がわかってないね。
どう考えても、自分が劣勢だってこと、ちゃんと自覚して。
「分かんないよ。ちゃんと言って、ほら」
少し、語気を強めれば、賢いヌナは、ちゃんと僕の欲しい言葉をくれる。
「だから、もう…リョウクが一番上手だよ」
「なんで、目、逸らすの？」
「なんか、恥ずかしいよ。面と向かって褒めるなんて」
「僕は褒められて伸びるタイプなの。だからもっと褒めて」
子供みたいって笑った彼女を、小さく睨んだ。
余裕だね、ヌナ。
まだまだ前半戦だから？
その余裕、いつまで持つの？
すんごい、楽しみ。
「ヌナ、それ、取って」
「え？私が？」
「ほら僕、手、離せないから」
彼女がしぶしぶ手にしたその小さな袋を、開けて、と強請れば、ピリリと封を切る。
「つけるのも、する？」
「いいよ、それは。上手く、出来ないと思う…」
「もう、ヌナ…。ヤダヤダばっかりじゃ、萎えるよ？」
呆れた声を出せば、途端に動揺する彼女は、いつだって僕に強く出ることが出来ないんだ。
やっと立場が、わかってきた？
「じゃあ、次は、約束だよ？」
また少し許しを与えて、ヌナを安心させてみる。
こうやって僕のさじ加減で揺さぶって、僕に操られちゃうヌナを、見るのが好きなんだ。
次の楽しみも増えたし。
ほら、こういうのって、お互いが努力すれば、もっといいって、僕は知ってるんだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
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井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» お待たせしましたー！ひょくさん、ご堪能ください！ (2012年10月9日 16時) (
レス) id: de950f8c67 (このIDを非表示/違反報告)
よしみ(プロフ) - 井上よじゃさん» きゃー(//∀//)！！ 本当ですか？！ 楽しみすぎて眠れないっ(*´Д｀*) 待ってます^^☆ (2012年10月9日 0時) (携帯から) (レス) id: a091a96abc (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» ふふ、間もなく（多分明日）出ます。ちづさんとはだいぶ雰囲気違うヒョクチェさんのため不安がいっぱいです（苦笑） (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - ひかり♪さん» みんくんに手の平でゴロンゴロンと転がされたいですｗ楽しんでいただけて私も嬉しいです！にゃあｗ (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - よしみさん» ウニョクの長編・・絶対無理です・・(汗)兄さん、ヒニム、ウニョクは短編でも敬遠したい感じなのに・・(汗)でもおさかなのヒョクちゃんは私もお気に入りで、そう言っていただけてほんとにうれしいです＾＾ありがとうございます♪ (2012年10月8日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちづ・よじゃ
| 作成日時：2012年9月12日 16時
