君に花束、恋に迷走(5/10) ページ23
彼女からは、時々、メールが来た。
あの場では何とも思わなかった彼女だけれど(そもそも、彼女を知り得るような会話に俺が加わっていなかったせいだが)映画の趣味なんかが案外あったりして。
頻繁に連絡するようになった。
連絡を重ねるうちに、彼女の人となりも分かってきて。
俺よりもヌナだなんて、あの時は思いもしなかったけれど、思ったよりも年上の彼女との会話を振り返れば、確かに、さりげなく会話もリードしてくれているような、安心感に、心地よさも感じていた。
俺にしてみたらありえない、甘えるとか、そんな気恥ずかしさも、彼女の前でなら、構わないと思えて。
日常の何気ない重荷やくすぶる思いを、ある時、口にしてみれば、その肩が随分ラクになったんだ。
彼女に好意を持っているなんて、自分でも明白だった。
お？こうやって恋に発展していくわけか。
なんて、恋に恋する自分に浮き足立ったりもして。
それだけで輝き出す毎日に、どっぷり浸かっては、人生の充実感に安堵していたんだ。
そんな風に毎晩のように続いていた電話は、俺の生活習慣のひとつにさえなっていたほどなのに。
ある日、唐突に、その電話が、まったく繋がらない日がやってきた。
いつもなら、大抵１回で繋がる。
少なくとも２回かければ、１時間以内には必ず返ってくる電話が、繋がらない事実に、少し焦って。
落ち着かない気持ちを誤魔化すように、何度も、何度もかけてしまった。
繰り返されるコール音を耳にしながら、こんなに胸が苦しく感じるのは、久しぶりで。
その痛みは、ふわふわと夢物語のようだった毎日に、急に現実を感じさせた。
そうなんだ。
想うってことが、ただ気持ちいだけじゃない。
その裏には痛みがあって。
けれどその痛みは、想うが故の、大切な一部なんだ。
そう想えるなんて、もう、それが愛なんだ。
当たり前の事実を思い出して、愛おしいなんて言葉が、胸に浮かんだのは、いつぶりだろう。
自分の強い、この気持ちに気づいてしまえば、すぐにでも彼女に会いたくなって。
彼女を、この腕に抱きしめたくなる。
すぐにキスして、すぐに抱いて、しまいたくなる。
一秒でも早く、俺のものになれって。
そうだ、これが、愛おしいという気持ち。
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井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» お待たせしましたー！ひょくさん、ご堪能ください！ (2012年10月9日 16時) (
レス) id: de950f8c67 (このIDを非表示/違反報告)
よしみ(プロフ) - 井上よじゃさん» きゃー(//∀//)！！ 本当ですか？！ 楽しみすぎて眠れないっ(*´Д｀*) 待ってます^^☆ (2012年10月9日 0時) (携帯から) (レス) id: a091a96abc (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - よしみさん» ふふ、間もなく（多分明日）出ます。ちづさんとはだいぶ雰囲気違うヒョクチェさんのため不安がいっぱいです（苦笑） (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - ひかり♪さん» みんくんに手の平でゴロンゴロンと転がされたいですｗ楽しんでいただけて私も嬉しいです！にゃあｗ (2012年10月8日 23時) (レス) id: a8bd2dc9eb (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - よしみさん» ウニョクの長編・・絶対無理です・・(汗)兄さん、ヒニム、ウニョクは短編でも敬遠したい感じなのに・・(汗)でもおさかなのヒョクちゃんは私もお気に入りで、そう言っていただけてほんとにうれしいです＾＾ありがとうございます♪ (2012年10月8日 23時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちづ・よじゃ
| 作成日時：2012年9月12日 16時
