あの一瞬が (ページ10)

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黒い人ページ10

誰かに肩に手を置かれ、反射的に後ろを振り返る。

振り返ると目の前には…
黒いキャップをかぶった、、服も黒い…

とにかく黒い人。

でも…キャップと、黒いパーカーの中から少し見えるTシャツがすごく私好みで…

って…服はどうでもいい…！！←

とにかく…
私が想像していた、ランニング中の人ではなさそうだ。

黒い人は何故だか一言も発しない。

怪しい、怪しすぎる。

キャップも深めにかぶってるから顔がハッキリとは見えなくて…

少し体を引き気味に、私も黙ってしまう…

お互い何秒か黙ったまんま。

するとようやく黒い人が口を開いた。

？「それ… 俺の… 」

ん？

A 「え、それ？

って、、なんですか？」

？「 …指輪。その黒くて大きいやつ。手に持ってる…」

え、指輪？

……

あああ！！！この指輪！？

あ、持ち主見つかった！！！！

A「あー！これあなたのだったんですね！

持ち主探してたんです… 」

？「これ…どこにありました？」

A「前にここの人混みの中で拾って…

でも…てっきりここの事務所の方の誰かの物だと思ってまして、、

事務所に入って聞いてみようか、迷ってたんです…
よかった～。持ち主見つかって。」

とりあえず、説明したけど…

黒い人はポカーンって感じで、

…なんだろう？

あっ、ペラペラ喋りすぎたかな！？

そんな事を考えていたら

黒い人が目線を上げ、少し困ったように微笑んだ。