あの一瞬が (ページ25)

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思い出すように - junior side - ページ25

jr 「ヒョン？入るよ？」

コンコンっと扉をノックして声をかける。

mark 「 …うん、…どうぞ？」

ヒョンやっぱりなんかおかしい。

jr 「どうしたの？帰ってきてから、

ヒョンもマネヒョンも変なの。

なんかあった？」

ヒョンは少し難しい顔をして

mark 「別に…？ …」

ほら、おかしい。

jr 「 …。

車に乗せた女の子がどうかしたの？」

mark 「なっ、…

何でそれ……、、、っ」

さっきまで背を向けていたヒョンが、
勢いよく振り返った。

そしてまた黙り、下を向く。

jr 「ヒョン、焦ってたみたいだったから気づいてなかったみたいだけど…

ベンベンとベランダから見てたよ？笑」

mark 「っ…！？

…ベンベンも…見てたの？」

ヒョンはバツが悪そうな顔をして頭をかく。

どうやら事情を聞くと、俺たちがベランダから見ていた女の子がヒョンがなくした指輪を拾ってくれていた人らしい。
で、成り行きで大学まで送った…と。

ヒョンは、
服の趣味も合って。変わった子で…
と、思い出すように微笑みながら話す。

こういう表情するヒョン…久々に見たな。

それでマネヒョンがいつも俺たちに言ってる、
＂ファンとの関係、特に女性＂についてで、
注意されたらしい。

jr 「マネヒョンは俺らのこと考えてくれてのことだと思うよ？
マークヒョンが言ってる、

＂否定されたみたいで、＂

ってのも分かるけどね？
とりあえず、指輪見つかってよかったじゃん。

友達くらいなら大丈夫じゃない？
趣味も合うんでしょ？」

mark 「 …うん。

また、会えるかどうかなんて…分かんないけど」

なんか、ヒョンが自分から話しかけたり…
積極的になってるなんて、
いったいどんな子なんだろうな…

なんて話しているとあっという間に仕事の時間になり、俺たちは車に乗り込んだ。