あの一瞬が (ページ11)

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ふわふわ - mark side - ページ11

女の子の肩に手を置くと、

女の子は少しビクッとして振り返った。

遠目から見ていたから分からなかったけど、
すごく美人な子だ。
スラッとしているし…

あの位置から見ていた時は、ポニーテールしか分からなかったが、髪も近くで見ると黒髪でふわふわしている。

そんな事を考えていたら、女の子が少し体を引いて困った顔をしていたのに気がついた。

あ、指輪…聞かなきゃ。

mark 「それ… 俺の… 」

女の子は首を傾げている。

？「え、それ？

って、、なんですか？」

ほんと俺って舌ったらず…
悪い癖だ。

mark 「 …指輪。その黒くて大きいやつ。手に持ってる…」

俺が答えると女の子は、
少し驚いて、でも安心したようなそんな顔をした。

？「あー！これあなたのだったんですね！  持ち主探してたんです… 」 

mark「これ…どこにありました？」

？「前にここの人混みの中で拾って、

でも…てっきり、ここのアイドルの方の誰かの物だと思ってまして、、

事務所に入って届けようか、迷ってたんです…
よかった～。持ち主見つかって。」

え？

この子気づいてない？？

そこにぶら下がってる広告の中に、俺も居るんだけどなあ…笑

すごくいい出しづらいが、、
俺の大切な指輪拾ってくれたんだ。
ちゃんと名乗んないとだよね。

俺は彼女に目を向けた。