白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 2nd【男主】

Ｎｏ．６８ ページ30

斉藤｢これから監督にインターハイ予選のメンバーを発表してもらう｣



全員に緊張が走る


それもそうだ、三年生はこれで最後の大会になる人もいる



鷲匠｢まず一番、牛島若利｣


牛島｢はい｣



若利さんから順番に呼ばれて行く、そして７番に差し掛かった後



鷲匠｢８番、五色工｣


五色｢っ！！はいっ！！｣



工の名前が呼ばれた


背番号が次々に進む度に、俺の心臓も脈打つスピードが速くなる



鷲匠｢１０番、白布賢二郎｣


白布｢はい｣



鷲匠｢……１１番、指宿A｣



A｢っ！はいっ！！｣



やった……


選ばれた……


これで俺もレギュラーメンバーだ！！


嬉しくて嬉しくて、その場で舞い上がってしまいそうになるのを必死に抑える


それでも口元が緩んで、にやけてしまう


やった……


やったんだ
白鳥沢でレギュラーメンバーに入れたんだ！！



鷲匠｢以上がインターハイ予選メンバーだ
選ばれた者は選ばれなかった者の為に結果を出せ｣



｢｢｢はいっ！！｣｣｣



斉藤｢今からユニフォームを配る、一番から順に受け取りに来い｣



白と紫のユニフォーム


俺が貰ったユニフォームには、１１番のマークが入っていた



五色｢ふふっ、俺の番号の方が若いな｣


A｢若利さんには遠く及ばなくせに｣


五色｢なっ！？｣



牛島さんと比べんな！
と言い張る工


なんだよいつもは牛島さんと比べてるくせに



天童｢おめでとうーAちゃん、工｣


五色｢あざっす！！｣


A｢ありがとうございます！｣



牛島｢A、五色｣



A、五色｢！！｣



若利さんに名前を呼ばれる俺と工


なにを言われるのかと、少し緊張が走った



牛島｢このユニフォームを貰えたということは、お前たちの実力が認められたという事だ


最後の試合である三年すらも貰えなかった奴らはたくさんいる


ユニフォームを貰ったからには、それに恥じない行動をしろ｣



A、五色｢っっ！はいっ！！｣



そうだ
三年生はこれで最後の人もいる


その人たちに報われるようなプレーをしないとな。

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