白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 2nd【男主】

Ｎｏ．５４ ページ14

覚さんの提案で、次はゲームセンターに行くことになった



A｢すみません、俺ちょっと本屋寄りたいんで
先に行っててください｣



勉強の資料とか欲しかったんだよな


本屋はゲームセンターへ行く途中にあるし
二度手間はしたくない



白布｢俺も行く｣


A｢えっ……大丈夫ですよ？俺一人でも｣


白布｢は？誰がお前のこと心配してるって言ったよ
俺は参考資料買いたいだけ｣



あ、そうですか
なんか勘違いして恥ずかしい



瀬見｢(出た、白布のツンデレ)｣


山形｢(素直じゃねえなー)｣



とりあえず全員と別れた俺と白布先輩は、お互いの参考資料を探すために本屋を回った



A｢(数学の資料か、出来れば化学も欲しいんだよな……予算が無い……)｣


白布｢俺、あっちの方行ってるから
買い物終わったら本屋の入口集合な｣


A｢あ、はい｣



早く決めないと、白布先輩に迷惑かかる


買う資料を数学に決めた俺は、レジに向かおうとしていた



A｢……？｣


｢む〜(ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ)｣



一番上の棚にある本を取ろうとしている同い年くらいの女の子が目に入った


けど身長が低くて、その子だととても届かない


すぐ隣に台があるのに……



A｢これでいいの？｣


｢へ？｣



見かねた俺がその本を取ってあげれば、ぽかんと口を開ける女の子


その金髪の子が着ている制服は、確か烏野だった気がする……



｢あっ、ありがとうございます！！｣


A｢いやいや、すぐそこに台があるのにずっと自分で取ろうとしてたから
なんかかわいくてね｣


｢ひぇ！！？｣



台の存在に気づくと、タコのように女の子は顔を真っ赤にした



｢なっ、なんとお恥ずかしいところを！！｣


A｢フフッ｣


｢(うわぁ……笑うとさらにかっこいいなぁ……)｣


A｢じゃあ、今度から気をつけてね｣


｢ありがとうございます！！｣



……



…



白布｢このイケメン野郎｣


A｢えぇ！？｣



その光景を白布先輩に見られていた俺は、白布先輩の罵声を浴びせられた

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