雪解けに花束を3 (ページ23)

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副社長は鋭いページ23

ーコンコン

滝沢「はい」

目黒・A「失礼します」

滝沢「お～きたきた忙しい中悪いな」

目黒「いえ全然」

まあ座れと部屋のソファに促されて

蓮くんと私は滝沢くんと対面するように座った

すると滝沢くんが

滝沢「俺はさ、これでも副社長だから

お前らの事よく見てんだよ。

自分の子供みたいに思ってる

少しの変化とか人間関係とか分かってないと

副社長の役職は務まらないと思ってるからな。

だから今日俺が呼び出した理由わかるよな？」

正直、滝沢くんにはいつかはバレると思っていた

でもまさかこんなに早いなんて思わなくて

動揺した私は思った事をそのまま口に出してしまった

A「いつから、、ですか？」

滝沢「いつから、か

そうだな、、Aの加入を生配信で発表した日

他のメンバーは気づいて無かったけど

明らかに動揺してたAの後を

すぐに追いかけた目黒をみて

こうなる日は遅くないだろうとは思ってた。」

目黒「そんなに前からですか」

滝沢「ははっ(笑)確かにそうだよな

ただ、お前達に自覚は無いかもしれないけど

お前ら2人はよく似てる。

似てるからこそ強く惹かれあったんだろうな」

滝沢くんは私達を真っ直ぐ見て話してくれる

ただ真意が見えない

どうして呼び出されたのか、反対なのか賛成なのか

お互いがお互いの思考を読もうと

相手の表情から目を離さない。

でもやっぱり滝沢くんには敵わなくて

言葉にしてもらわなくちゃ分からなかった。