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＊ ページ19
Meguro side
自分の気持ちを伝えて、Aの気持ちもちゃんと聞こう
そう思ってふたりの時間を作ったはいいモノの
何をどう話せば良いのか分からずにいた。
ベンチに座って夜空を見上げるAの横顔は
綺麗で、でもどこか儚くて手をちゃんと掴んでないと
消えてしまいそうだった。
表情からは何を考えてるのか読めなくて、
俺の頭の中は話の切り出しを考えてテンパっていた。
今の仕事が好きかどうか分からないって
Aは言ったけど、踊ったり歌ったりするAは
誰よりも輝いて見える。天職なんだと思う。
初めてAを見た時幼いながらに俺は衝撃を受けて
ずっと追いかけてきた存在だった。
それが今同じグループになって、
肩を並べて同じ目標を見てることが何より嬉しい
俺が知らないAは過去に色んなものを抱えて
それを乗り越えてきた強くたくましい女の子だけど
その内側は脆くて弱い。
だからこそAの1番近くで守りたいと思うように
なった。
メンバーとして守りたいから恋愛として好きになるまで
そう時間はかからなかったと思う。
出会ったその瞬間から俺の中で唯一無二の存在
だったんだなあって改めて実感していると
Aが先に口を開いた。
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作者名：ヌマノマ | 作成日時：2020年11月19日 12時
