ふたつめの世界で君と (ページ9)

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未練ページ9

おかしなおじいさんは、ふたつめの世界に

連れて行ってくれとあっさり言う私に

何度も未練はないかと確認した。

それでも引かず連れて行ってという私に

分かった、じゃあ3日後にまたこの場所で

と言い残し一瞬の瞬きの間に消えてしまった。

A「パラレルワールド、、か」

改めて頭の中を整理しても現実味のない

言葉に考えるのをやめた。

でもきっと、その世界は存在する

目の前でおじいさんが消えた事で

言ってた事を信じるしか無かった。

、、、この世界から私が消えるまであと3日

何をしようか、何をして過ごそうか

買い物や食べ歩き、色んな事を考えてみたけど

結局、今まで蓮と行った思い出の場所を巡る事にした

二人で行った場所に行きたいと思ってしまうあたり

蓮はもう私の一部なんだなと改めて実感

というよりも痛感する。

蓮が居ない毎日は色も音も失ったみたいに

何にも心が動かなかった。

あと3日で蓮に会える、、、、

何から話そうか、どうやって声をかけようか

私を知らない蓮はもう一度私を好きになって

くれるのだろうか。

蓮に会える喜びと私を知らない蓮に対する不安が

心の中に居座って出ていってはくれなかった。