午後3時の給湯室 ページ16
昨日の約束、蓮はおぼえているだろうか
社交辞令なのかな？それとも本気？
私はそればかりしか
頭にないけど、蓮はどうなのかな？
私が蓮の事考えてるのと同じぐらい
私の事考えてくれてるかな？
それは無いか、、だって向こうにとって私は
"昨日初めて会った人" に過ぎないのだから
爆発事故まであとの1年間
どうにかして蓮との距離を縮めなくては、、、
あと3分、、、2、、、1、、、
よし、3時ぴったり
蓮が約束を覚えてますように。
そう念じながら給湯室に向かう
誰も居ない給湯室、、、
A「はあ〜、やっぱ忘れてるか〜、
薄情なやつだな〜、、」
目黒「薄情ってもしかして俺の事っすか？」
A「！！！？え！うわ！！！
居たんですか！？」
目黒「居たっていうか今来ました
約束忘れるような薄情なやつじゃないんで、俺」
A「冗談で言っただけですよ
根に持たないでくださいって、ごめんなさい」
目黒「ふはっ(笑)俺も冗談です
冗談言ったお詫びに、はいこれどうぞ」
蓮が差し出したのは私が一時期ハマってたお菓子
A「え！私これ大好きでめちゃめちゃ
ハマってたんです！ありがとうございます！」
目黒「そうなんだ(笑)杉野さん今日一の
目の輝き方してますよ」
A「あ、ばかにした」
目黒「いやしてないしてない」
A「いや顔に書いてある」
目黒「なんて？」
A「お前お菓子で喜ぶなんていくつだよ
チョロすぎだろ、って」
目黒「いやいや俺そんなイメージ悪いの？！」
A「ふふっ(笑)嘘です冗談(笑)」
懐かしいこの感じ、このテンポ感。安心する
目黒「杉野さんってなんか不思議
出会ってまだ2回目の感じしないな、なんでだろ？」
そりゃあ付き合って同棲までしてましたからね
、、なんて口が裂けても言えないから
とりあえず同意しておく
A「ですね、私も思ってました」
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作者名：ヌマノマ | 作成日時：2021年4月17日 2時
