Something to come into the Vision_act６

escape ページ34

---荒船side---

荒「また俺が見てないうちに利き手の方の狙撃の腕、鈍ったりはしてねーだろうな？昨日もしっかりと練習してたんだろうな？」


俺が聞いてみると、Aは固まる

そして


A「...も、もちろんですよ！((焦」


...さてはコイツ


荒「ポイント見せてみろ？」

俺がそう言うと、Aは突然逃げ出す


荒「あ、コラ待て！！」

俺はそのあとを追う


ただでさえ男女の差もあって、さらに高校生と中学生の身体能力の違いも歴然としてたため、あっさりとコイツを捕まえることができた

突然始まった謎の鬼ごっこは、たった数十秒で終わった


荒「そ〜ら捕まえた！！」

後ろから両手をコイツの身体にまわし、持ち上げる

A「荒船さん、離してください！！///」


俺の腕から抜け出そうとするが、コイツの力じゃ抜け出すことは出来るはずがない。


荒「あんま暴れんな、てか俺のさっきの質問に答えろ。お前、ポイントは？」

A「......昨日、荒船さんに話したのから変化ないです」


荒「それじゃあ、昨日は本部には行ったのか？」

俺が尋ねると、コイツは首を横に振る


......やっぱりな((呆


俺はため息を吐いてから、コイツを降ろす


荒「昨日は何やってたんだよ、A？」


A「...荒船さん、怒ってますか...？」

コイツは恐る恐る尋ねる


...なるほど。俺に怒られると思って逃げ出したわけか...。まったく...

荒「怒ってねーよ。だから質問に答えろ」


......俺と別れたあの後、一人で一体何をしてたんだ？


A「玉狛支部に行って、迅さんのお手伝いしてました」


『玉狛』か...


荒「...で、何手伝ってたんだ？」

A「私の友達もちょうど師匠さんが忙しくて一人で練習しなきゃいけなかったので、模擬戦１５本してました」

荒「へぇ〜...それでお前、ちゃんと勝てたのかよ？」

俺が尋ねるとコイツは得意気になる

A「聞いて驚かないでくださいよ！((荒「ああ、わかった。勝ったんだな((笑」))もー、荒船さん酷いです！私が言おうとしたのに...」

荒「悪かったって。で、何本取れたんだ？」

気を取り直してコイツは言う

A「１０本取りました！」

荒「本気か！？お前、やるな((ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」


俺が褒めてやると、コイツは満足そうに笑う


A「あ、でも...昨日は一度もイーグレットとか触っていないです...」

荒「...よし。お前、あとで覚悟しとけ((笑」


冗談だが、俺はそう言った
　

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