過去 ページ27
JUN side
ユリのその言葉を聞いて、俺は何も言えなくなった
あぁ、そうか。
ユリが見ていたのは、俺の中身じゃなくて外見や経済力だったのか
本当に好きだったのは、俺じゃなくて、俺を取り巻く環境だったんだ。
「別れよ」
その直後にそう告げられた
俺は「うん」となんとも情けない一言しかいえなかった
同じダンス部だったヒョン達は、ずっと俺を元気づけてくれた
特にジョンハニヒョンは、一緒にいる時は俺に寂しさなんて感じさせないように接してくれてたな
たびたび家に呼んでくれたり、遊びに行ってくれたり。
言葉で言うことはなくても、ずっと隣にいてくれる。
それだけで十分だった
本当に今でもヒョン達には感謝してる
考えてみれば、それまでに告白してきた女の人は皆、俺をよく知らなかったような人達で。
家柄やら容姿やらにただ惹かれて、俺に対する愛なんてどこにもなかったんだと思う
だから決めた
俺はもう、簡単に女性を信じない
そんな決意でしか、当時のボロボロだった自分を守ることなんて出来なくて
そんな方法でしか、俺自身に強くなったと言い聞かせることが出来なかった。
母さん
今でも毎年、冬が来る度に嫌な過去を思い出すよ
母さんは、父さんに裏切られた時
どんな方法で立ち直ることが出来たの。
どんな考え方をすれば、そんな風にまた、優しく人に無条件な愛情を向けられるようになるの。
そんなことを今でも立派に働いて、俺とは違って過去に囚われず自立している母に聞ける訳もなく、数年間気持ちに蓋をしてきた
「オッパはさ、わかってないよね」
そんなことをAに言われた時、正直焦った
Aはジョンハニヒョンの妹で、一人っ子だった俺にとってヒョンは本物のお兄さんのようだったから、Aにも本物の妹のように思って接してきたつもりだったから。
わかってないなんて言われてしまったら、やっぱり少し心は痛む。
「…じゃあね。初めて会った時からずっと好きだったよ」
俺は、本当に何もわかってなかった
こんなに近くで、初めて会った日から何年も自分のことを好きでいてくれていた人に気づかずに、あんなふうに悲しませてキスまでさせてしまった
怖いんだ、A。
本物の愛なのかまだ迷ってるんだ
もし本当に君が俺を心から好きでいてくれていたとして、その愛に飛び込むのが、信じるのが、たまらなく怖い。
また大切な人が去っていく感覚は、もう一生味わいたくないから
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なじゅん^._.^(プロフ) - みおさん» ありがとうございます（т-т）見てくださって本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (2月2日 1時) (
レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 何時もステキな小説を提供してくださり、有り難うございます！続きも楽しみにしていますので、此れからも頑張って下さいね♪ (2月1日 21時) (レス) @page37 id: 800ab7574d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なじゅん^._.^さん» 返信ありがとうございます！わー、そうなんですね！教えてくださりありがとうございます。これからも応援してます！！ (1月11日 12時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
なじゅん^._.^(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉…！なんですが、作者はSNSに疎くXもインスタも夢垢がないんです…もし作った時には必ず報告させていただきます！亀更新ですが今後もよろしくお願いします（т-т） (1月10日 22時) (レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 作者様はTwitter(X)かインスタで夢垢運営されてませんか...？やっていたらフォローしたいので教えてくださると幸いです！ (1月9日 11時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年8月15日 23時
