粉々 ページ17
期待って、案外呆気なく砕け散っちゃうものだよね。
もとから知っていたことなのに、何故か異様に落胆してしまうのはきっとその期待のせい。
目の前の苦手な焼きピーマンみたいにしなしなで、苦い私の恋は、いつまでたっても色付かないままで。
JN｢…｣
何故か私の目の前から消えたピーマンの行方は、私の好きな人の元に行ってしまった
無言で取り去るから、何をしているのかいまいちピンと来ない。
尋ねる代わりにじっと見つめてみる
周りがワイワイと騒ぐ中、私にしか聞こえない声。
JN｢ピーマン、苦手でしょ。｣
…あぁ、ムリだ。
この人を、私が前に1度だけぽつんと話した苦手な食べ物でさえ覚えてくれているこの人を。
諦めるなんて、到底できそうにない。
色んな感情が混ざってぐちゃぐちゃになる心の中で、ただ一つだけはっきりと見える感情。
この人が、とてつもなく好きだという感情。
あと何年こじらせれば踏ん切りが着くのか。
いっそのこと、私かオッパに恋人ができてしまえばいいんじゃないか？
あ〜、考えるのもバカバカしい。
そんなこと何年も前に思いついて以来、何回も失敗してるじゃないか。
目の前にピーマンをつまんで食べているオッパ。
目頭がじんと熱くなる感覚。
｢…ごめん、ちょっと御手洗。｣
JH｢お、…行ってらっしゃい｣
下を向いて、なるべく見られないように。
御手洗なんて行きたくもなかったので、なんとなく外に出てまだ少し冷たい春の夜の風を感じる。
JH｢…やっぱ外にいた。｣
｢え、オッパ…なんで｣
壁に寄りかかるオッパは、自分の兄ではあるが凄く様になって見える。
慌てて夜の暗闇に顔を隠すようにそっぽを向いてみた
JH｢…Aさぁ、オッパが見てて辛くなるよ。｣
｢…どうして？｣
JH｢オッパのこと騙せるとでも思ってるの？ずっと大事な妹の事見てきてたら、嫌でも変化に気づくもんなんだよ。｣
｢…｣
すごいや、オッパは。
まるでエスパーみたいに私のことをいつだって1番にわかってるから
JH｢…高校一年生。その時からでしょ｣
｢…はは、ほんとすごいねオッパは。｣
まさかいつから好きだってこともバレてたなんて。
兄が怖くなるくらい感心してしまう
JH｢…あのさ、俺ずっと一つだけわかんないことがあるんだけど。
なんでジュナといる時、そんなに辛そうな顔すんの？｣
｢…え、｣
JH｢何をそんなに、叶わないって自分でずーっと決めつけてんの？｣
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なじゅん^._.^(プロフ) - みおさん» ありがとうございます（т-т）見てくださって本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (2月2日 1時) (
レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 何時もステキな小説を提供してくださり、有り難うございます！続きも楽しみにしていますので、此れからも頑張って下さいね♪ (2月1日 21時) (レス) @page37 id: 800ab7574d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なじゅん^._.^さん» 返信ありがとうございます！わー、そうなんですね！教えてくださりありがとうございます。これからも応援してます！！ (1月11日 12時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
なじゅん^._.^(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉…！なんですが、作者はSNSに疎くXもインスタも夢垢がないんです…もし作った時には必ず報告させていただきます！亀更新ですが今後もよろしくお願いします（т-т） (1月10日 22時) (レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 作者様はTwitter(X)かインスタで夢垢運営されてませんか...？やっていたらフォローしたいので教えてくださると幸いです！ (1月9日 11時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年8月15日 23時
