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JN「A、家どのへん?送るよ。」
いきなり突拍子もないことを言い出した。
そんなの意識するなって言う方がおかしいからね。
「いや、でも私電車で帰れるからさ?しかもまだ昼間だよ?」
JN「はは、それもそうなんだけど、初日だからやっぱり送っていかないと。」
んんー、まさか…?
うん、そうだ。絶対そう。
「…ハニオッパに送れって言われたの?」
半分確信した気持ちで聞くと、案の定ニヤッとして
JN「…当たり。」
と一言。
その仕草一つ一つが好きでたまらないのを知っててやっているのだろうか、全くこの人は。
「はぁ…、そしたら尚更だよ。
ごめんね、わざわざ送ってもらわなくても大丈夫だから」
JN「いーや、俺も丁度同じ方向だってヒョンから聞いたし。しかもさ、みて。」
チャリン、とポケットからなにかの鍵を出したオッパ。
JN「俺、免許持ってる。」
だから乗れ、と言わんばかりに駐車場へと誘ってくるオッパ。
「うそ、持ってたの知らなかった」
JN「ふふ、頑張った」
ハニオッパが免許を取ったのは知ってたけど、まさかジュニオッパまで取ってるなんて思いもしなかった
「…なんでこんないいの持ってんの…?」
とても大学生が乗る車とは考えられないくらい高そうな車。
JN「ああ、父さんが免許取得と20歳のお祝いにくれたんだよね」
ああ、そうだった
この人実家太いんだった。
「すごいねお父さん…」
JN「最初は申し訳ないからって断ってたんだけど、あまりにも頑固だったから貰っちゃった。…ほら、乗って!」
車の助手席のドアを開けて手を差し伸べるオッパ。
そんなことされて、落ちない女がいるとでも思ってるの?
「…ありがとう」
走行中、ふと気になったことがある
ここまで裕福な家庭の一人息子が、バイトをする必要があるのだろうかと。
流石にそのまま直球で聞くのは失礼だから、遠回しに聞いてみる。
「…オッパはさ、なんでカフェバイトしてるの?」
そう聞けば何をどう思ったのか、ぷッと吹き出して笑いだしたジュニオッパ。
JN「Aってほんとわかりやすいよね、笑」
そんなことを言い出すから、なにか失礼なことを言ってしまったのかと不安になる。
「あ、ごめん…気分悪くしちゃったかも。」
JN「ああ、いや違くて。さっきまでの話の内容からのその質問はさ、“なんで実家太いのにバイトしてるの?”ってことでしょ?笑」
すごい、丸わかりだ…
JN「図星って顔してる」
最近、本当にこの人がエスパーなのではないかと思いつつある。
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なじゅん^._.^(プロフ) - みおさん» ありがとうございます(т-т)見てくださって本当に嬉しいです!これからも頑張りますね! (2月2日 1時) (レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 何時もステキな小説を提供してくださり、有り難うございます!続きも楽しみにしていますので、此れからも頑張って下さいね♪ (2月1日 21時) (レス) @page37 id: 800ab7574d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なじゅん^._.^さん» 返信ありがとうございます!わー、そうなんですね!教えてくださりありがとうございます。これからも応援してます!! (1月11日 12時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
なじゅん^._.^(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます!なんと嬉しいお言葉…!なんですが、作者はSNSに疎くXもインスタも夢垢がないんです…もし作った時には必ず報告させていただきます!亀更新ですが今後もよろしくお願いします(т-т) (1月10日 22時) (レス) id: eab4aac198 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 作者様はTwitter(X)かインスタで夢垢運営されてませんか...?やっていたらフォローしたいので教えてくださると幸いです! (1月9日 11時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なじゅん^._.^ | 作成日時:2023年8月15日 23時