第103話 ページ10
「命の恩人には、しっかりと礼をせねば、バチが当たりますからな！
…ま、これで貸し借りはなしということでいかがですかな？」
「なるほど。」
へぇ、これは商人としては最高の人材だな。
「ところでミョルマイル君。その情報網なら、俺たちが何者かも当然知ってるんだよな？」
「えぇ。そちらのお嬢さまも、外政担当として今日は出席なさってるんでしょう？」
『へぇ、なら話は早いね。
…1度、私たちの街に行ってみない？』
「な、旦那たちの街へ、ですか？」
『ああ。今後、色々な商品を売り出す予定なんだが、ノウハウがない。ミョルマイル君の力を借りれば…』
「お互い儲かる…あ、いや、助かる、という訳ですな。ふはははは！
分かりましたわい！」
『決まりだ。』
そうして、私とミョルマイルは固い握手を交わしたのだった。
「あー、では、姉さんの街への紹介状、確かに。
また来てください、旦那と姉さんなら、お安くしときますぜ？」
「タダじゃ無いんだな。」
『ふふ、機会があれば、また。
それじゃあリムル、私は国に戻るよ。』
「もう戻るのか？ゆっくりしていけばいいのに。」
『長く国を空けるのは気分が良くないから。
それに、ベニマルの影から戻るって言った以上、ベニマルが起きてる間に戻りたいし。』
「なるほど。今夜はありがとな！」
『こちらこそ。
ミョルマイル君、じゃあまた。』
「ええ、また。」
こうして私はテンペストへ戻った。
「うおっ！」
『悪い、驚かせたか？』
「ああ、少し…。」
『絶対少しじゃなかったろ？』
「し、仕方ないだろ…というか、思念伝達で一言入れてくれ…」
『いやぁ、驚かせたくて。』
「勘弁しろ…」
『それじゃあありがと、部屋に戻るよ。』
「はぁ、気をつけて戻れよ。」
『ああ。』
「あ、A！」
『ん？』
「おかえり。」
『！ただいま！』
さて、明日も朝から寺子屋だし、もう寝よう。
私は部屋に戻り、布団に潜ったのだった。
数日後─────
私はまたもやイングラシア王国に来ていた。(抗魔の仮面&フード)
理由は簡単。リムルに勧められて、冒険者ギルドへ登録することにしたからだ。
私は一般受付で手続きを済ます。が、
「お嬢さんには、まだ少し早いかもよ？」
おぉ、リムルもこの反応されたんだろうな…さて、どう説明するか…
だが私の心配は必要なかったようだ。
「A＝クリムゾンだな？リムル＝テンペストより話は聞いている。」
お、ナイスリムル！
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (
レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…！こちらこそ、読んでいただけて幸せです！更新頑張りますね！！ (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ﾋｭｯ、か…神作…！この作品に出会えてとても幸せです！更新頑張ってください！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました！あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月19日 19時
