第137話 ページ45
〜リムルside〜
「リムル様…情けないところをお見せしましたな。」
「お、おいら助かったっすか！？」
「2人とも、無事でよかった！」
「リムル様、おかえりなさい！！」
「こ、これ！ゴブタ！」
「あっ！ジジイも無事だったんすか！？」
ﾁｬｷﾝ
「もう一度眠りたいかのう。」
「し、師匠！ご無事で何よりであります！！」
「やれやれ…
それよりも、A様が治癒してくださったのが、薄れゆく意識の中、分かりましたのじゃが…」
「そうだったのか！で、そのAは今どこに？
あいつの事だから、また守れなかった、って1人で落ち込んでんのか？責任感強いからなぁ…
国の代表としての自信とか、無くしてなきゃいいけど。
とか、そんなこと話してたらいきなり影移動で出てきて驚かして来るかもな！はははっ！」
「……あ、あの…リムル様…っ、」
ベニマルはシュナの言葉を遮り、ただ一言、「ついて来てください。」と言うと、中央広場に向かって歩き出した。
そしてそこには、眠るように横たわるAが。
周りにはたくさんの花が添えられている。
美しいとさえ、思ってしまった。
「！リムル様！」
ずっと傍らにいたのだろう。悪魔とシオンがこちらに気づき、一礼する。
アクトはAの傍に伏せたまま離れようとしない。
「Aは、襲撃者に致命傷を負わされた民を救って…
魔素が尽きている中、全員を助けるために、超速再生を切ったまま、身代を。
花は、救われた民たちが寂しくないように、美しくあるように、と。」
ベニマルが説明してくれるが、頭に入ってこない。
「Aは…私を助けてくれました。私だけではありません。多くの民が、Aに命を救われたんです。
Aがいなければ、私を含め100人以上が、命を落としていた…。」
「嘘だ…A様、死んでるっすか…？」
「Aめ…老体を遺して逝くでないわ…」
……は…？なぜAが死んでいる…？
目の前の事実が信じられない。
どうして自分が助かる道を選ばなかった…Aがいなければ、俺は、俺は…
あぁ、そうだ、そうだったな。
仲間のためになら、命をかける。
仲間を助ける、逃がすために3万のオークに1人で挑むやつだったな。
抑えきれない感情が、オーラとなって溢れ出る。
「！リムル様！！」
「すまん。しばらく1人にしてくれ。」
「…分かりました。」
「お前たちも、頼む。」
「…承知致しました。」
悪魔とアクトにもこの場を後にしてもらう。
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (
レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…！こちらこそ、読んでいただけて幸せです！更新頑張りますね！！ (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ﾋｭｯ、か…神作…！この作品に出会えてとても幸せです！更新頑張ってください！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました！あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月19日 19時
