第96話 ページ3
「あのう…そのラプラス、どのも」
「ラプラス?」
「ラプラスどのは、ゲルミュッドの使いとして、吾輩の前に現れた者なのですが…今、トレイニーどのがおっしゃった仮面を被っておりましたぞ。
それに、中庸道化連とかいう何でも屋の副会長、とも言っておりましたな。」
点と点が繋がった気がする。
「なるほど。あの者の名はラプラスと言うのですね。」
『フットマン、ね。』
「その名、覚えておくとしよう。」
「ええ。A様、お兄様。」
「謎の何でも屋、中庸道化連…か。協力する風を装い、自分の手を汚さずに相手を利用して目的を果たす。厄介そうな相手だな。」
私とリムルはミリムを見る、が…
「むむ?私は何も知らないのだ。むしろそんなに面白そうな奴らがいるならぜひとも会って見たかったのだ!
もしかしたらゲルミュッドではなく、クレイマンのやつが何か企んでいたのかもしれないな?内緒で。」
「クレイマン?」
「ん?やつはそうゆう企みが大好きなのだ。」
『魔王クレイマン…』
私の中でまた疑いが強まった。魔王クレイマン…本当に良い噂を聞かないな…。
「…誰の企みに乗せられたといえど、今回の一件は俺の責任だ。魔王カリオン様は関係ない。だから、俺の命ひとつで許して欲しい…!」
「次からはもっと用心して、騙されないようにしろよ。」
「…は?」
『もう動けるだろ?行っていいよ。』
「いや、俺は許されないだろう…?」
「別にお前の命はいらないって。な?ミリム。」
「うむ!当然なのだ!軽く1発くらい殴ってやろうと思っていたが、私も大人になったものだなぁ…」
殴るつもりだったのか…
「全然腹が立っていないから、許してやるぞ!」
『と、いうことだ。気にするな。』
「そうだぞ?カリオンもそれで良いだろう?」
すると、魔王カリオンが森の中から現れた。
一体いつから…
「か、カリオン様…!」
「ふん。気づいていたのか、ミリム。」
「当然なのだ!」
「よお、そいつを殺さず助けてくれたこと、礼を言うぜ。」
カリオンが私たちに向かって話しかけてくる。
「お前らがゲルミュッドをやった仮面の魔人と女の魔人なんだろ。」
「ああ。その通りだ。」
『仕返しにでも来たか?』
みんなが警戒態勢をとる。
「ふん。いや?
立て。」
「は、はい!」
ドゴォン
…カリオンがフォビオを殴った…。
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…!こちらこそ、読んでいただけて幸せです!更新頑張りますね!! (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ヒュッ、か…神作…!この作品に出会えてとても幸せです!更新頑張ってください! (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました!あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください! (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月19日 19時