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第81話 ページ37

「あれは別次元の強さだった。リムル様とA様が居なければ、俺たちは今頃生きてはいない。」

「その通りだ。ほかの魔王が敵対するというのなら、そいつらを相手にする方がマシだろう。

A様、申し訳ございませんでした。自分の不甲斐なさを恥じるばかりです。」

「いや、私も忍耐力が足りずキレてしまったし…。なんにせよ、ソウエイが無事で良かったよ。」


沈黙が流れる。それを破ったのはリグルドだった。


「ということで!ミリム様相手は『マブダチ』として、リムル様とA様に全てを任せるということで!」

「「「異議なし。」」」

「丸投げ!?」

「そこ揃うなよ…。」

「魔王ミリム様は最強最古の魔王の1人。絶対に敵対してはならない魔王と、言われておりますしのぅ。
今回ばかりは、A様とリムル様におまかせする他あるまいて。ほほほ。」


仕方ない、かな。
1度友達になったんだ。腐れ縁でもなんでも、この関わりはもう切れない。なら、私は受け入れるさ。


だけど私たちはまだ知らなかった。ミリムが巻き起こす旋風は、まだ吹き始めたばかりだったということを…



(それにしてもA様。リムル様にギィ様の事はお話にならないので?)

(ん?ああ、1度話そうとしたんだがタイミングが合わなくてね…そのまま流れてしまってるんだ。
でもここまで来たら、引っ張るだけ引っ張って、唐突に知らせた方が面白そうじゃない?)

(ほっほっほ、これはこれは、A様もお人が悪い。
じゃが…初めて知った時のリムル様は少し見てみたいですの。)

(だろ?だからまだ、伝えるつもりは無いんだよ。リムルに聞かれたら別だけどね。)




翌日────

私たちはベスターの研究所へ赴いていた。


「昨日は大丈夫だった?ガビル。」

「問題ありませんぞ?吾輩は、ゲホゲホ、頑丈さには自信がありますゆえ」


ガビルは強く胸を叩くが…それでむせるって、やっぱダメージあったんだな…


「連絡用の水晶は上手く作動したか?」

「はい、ガゼル王へ連絡がつきました。魔王ミリムが来襲し、リムル様とA様が対応したと伝えてあります。」

「よし。ミリムの件はしばらく様子を見るとしよう。」

「そうだな。
よし、では報告を頼む。」

「はっ。」


ガビルが懐から回復薬を取り出す


「これはリムル様の回復薬です。
ヒポクテ草を99%抽出したものであります。飲んでよし、ふりかけてよしの優れもの!完全回復薬、フルポーションですっ!!」

「うむ。」

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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時

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