第68話 ページ24
「なんでだよ…」
「それにしてもよくも俺の地天轟雷を見切ったものよ。見事だったぞ、リムル。」
「いや、偶然だよ。その技、師匠がよく使っていて訓練でよく打ちのめされた。それだけの話だ」
「なんだと?まさか、その師匠というのは、、おぉ…!」
「ほっほっほ、お見事でしたな、リムル様。」
「おぉ、剣鬼どの!」
「森で迷っていたあの時の小僧が…見違えましたぞ!いや失礼、ドワーフ王。儂以上の剣士へと成長したようで、重畳ですじゃ。」
「剣鬼どのにそう言っていただけるとは…。」
なるほど、ハクロウが師匠だったのか。ほんと、世界って狭いな。
「よし、それでは次にA、貴様の番だ。」
「な、俺を認めてくれたんじゃないのか?」
「確かにリムルは認めるが、Aはまだ信用しておらん。」
「そこは俺の盟友ってことで…」
「大丈夫だよ、リムル。手合わせ願おう、ガゼル王。」
「うむ。」
「A様は儂の弟子の中でも1番の剣士じゃ。油断なさらぬ方が賢明ですぞ。」
「なんと、このおなごが…!忠告感謝しますぞ、剣鬼どの。」
「余計なことを言わないでくれよ、ハクロウ…。」
「ほっほっほ、これも修行ですじゃ。」
「えぇ…」
「Aよ、それならばこの俺に一撃入れてみよ。」
「な、、分かった。」
この人もう私と手合わせしてみたいだけなんじゃないだろうか…。
私とガゼル王は向かい合い、構える。
「初め!!」
今回はガゼル王が先に仕掛けた。威力は高いが、普段のハクロウの動きに比べれば大振りで遅い。私は攻撃を往なしつつ、隙を伺う。
「ほう、全て防ぐか。ならばこれはどうだ!朧・地天轟雷!」
ガゼル王はリムルに使ったものと同じ技を使う。当然上で受け止める。
「1度見せた技が私に通用するとでも?」
「思っておらんわ。これならば!」
!横からさらに早い攻撃、三撃目が襲ってきた。
ハクロウの技を盗み、そこから更に自分流へ落とし込んだようだ。
ガゼル・ドワルゴ、あなたはまさしく剣聖だよ。だけど…
私はその攻撃すらも弾き…一気に距離を詰め懐へ潜る。
まだあの三撃目は打ち慣れていないのだろう。ここに私の待っていた大きな隙があった。
ハクロウお墨付きの自慢の速さだ。ガゼル王は目で捉えることは出来ても対応は出来ない。渾身の技を防がれた直後ならば尚更だ。
私はそのままガゼル王の首の横にピッタリと刃を当てる。
「そこまで!勝者、A=クリムゾン!」
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時