検索窓
今日:92 hit、昨日:170 hit、合計:631,251 hit

第68話 ページ24

「なんでだよ…」

「それにしてもよくも俺の地天轟雷を見切ったものよ。見事だったぞ、リムル。」

「いや、偶然だよ。その技、師匠がよく使っていて訓練でよく打ちのめされた。それだけの話だ」

「なんだと?まさか、その師匠というのは、、おぉ…!」

「ほっほっほ、お見事でしたな、リムル様。」

「おぉ、剣鬼どの!」

「森で迷っていたあの時の小僧が…見違えましたぞ!いや失礼、ドワーフ王。儂以上の剣士へと成長したようで、重畳ですじゃ。」

「剣鬼どのにそう言っていただけるとは…。」


なるほど、ハクロウが師匠だったのか。ほんと、世界って狭いな。


「よし、それでは次にA、貴様の番だ。」

「な、俺を認めてくれたんじゃないのか?」

「確かにリムルは認めるが、Aはまだ信用しておらん。」

「そこは俺の盟友ってことで…」

「大丈夫だよ、リムル。手合わせ願おう、ガゼル王。」

「うむ。」

「A様は儂の弟子の中でも1番の剣士じゃ。油断なさらぬ方が賢明ですぞ。」

「なんと、このおなごが…!忠告感謝しますぞ、剣鬼どの。」

「余計なことを言わないでくれよ、ハクロウ…。」

「ほっほっほ、これも修行ですじゃ。」

「えぇ…」

「Aよ、それならばこの俺に一撃入れてみよ。」

「な、、分かった。」


この人もう私と手合わせしてみたいだけなんじゃないだろうか…。


私とガゼル王は向かい合い、構える。


「初め!!」


今回はガゼル王が先に仕掛けた。威力は高いが、普段のハクロウの動きに比べれば大振りで遅い。私は攻撃を往なしつつ、隙を伺う。


「ほう、全て防ぐか。ならばこれはどうだ!朧・地天轟雷!」


ガゼル王はリムルに使ったものと同じ技を使う。当然上で受け止める。


「1度見せた技が私に通用するとでも?」

「思っておらんわ。これならば!」


!横からさらに早い攻撃、三撃目が襲ってきた。
ハクロウの技を盗み、そこから更に自分流へ落とし込んだようだ。


ガゼル・ドワルゴ、あなたはまさしく剣聖だよ。だけど…


私はその攻撃すらも弾き…一気に距離を詰め懐へ潜る。
まだあの三撃目は打ち慣れていないのだろう。ここに私の待っていた大きな隙があった。


ハクロウお墨付きの自慢の速さだ。ガゼル王は目で捉えることは出来ても対応は出来ない。渾身の技を防がれた直後ならば尚更だ。


私はそのままガゼル王の首の横にピッタリと刃を当てる。


「そこまで!勝者、A=クリムゾン!」

第69話→←第67話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (244 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
648人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。