第47話 ページ2
リザードマンの首領は少し考えているようだ。
「A殿、ひとつ条件がある。」
「聞こうか。」
「そなたの友、リムル=テンペストと会いたい。」
「分かった。では私たちは準備を整え、7日後にこちらに合流する。
その時会ってもらおう。」
「うむ。」
「それまでは、決して先走って戦を仕掛けることの無いように、くれぐれも頼む。」
「承知した。」
「では、私たちはこれで。突然の訪問、失礼したな。」
そうして私たちは影移動でテンペストへと戻った。
「A!ソウエイ!どうだった?」
「リザードマンの首領は話のわかる人で安心したよ。ただ、同盟を結ぶにあたって条件が…」
「条件?」
「あ、いや、そんな難しいことじゃない。一度リムルに会ってみたいと言ってな。」
「7日後、合流し会っていただく、と話が纏まりました。」
「なるほど…よし、早速湿地帯へ向かう準備をしろ!リグルド、ゴブリンライダー達を集めてくれ。」
「ベニマルたちも戦の準備を。ソウエイは…」
「偵察に向かいます。」
「ああ、頼んだ。」
ソウエイは、すぐさま影移動で自身の仕事へ戻った。
私も戦の準備をする…と言っても、必要な物は既にあらかた亜空間に入れてあるから直ぐに終わった。
悪魔も収納系のスキルを持っているから同じく、直ぐに支度は終わったようだ。
表に出て少し待っていると他の面々も無事準備を終えたようで。
「よし、では出陣!」
「「「おおう!」」」
私はアクトを影から出し、背に乗る。
今回ほかのメンバーは牙狼族に乗っているので、アクトにも地上を走ってもらう。いつの間にやら羽も仕舞えるようになってたみたいだ。
村はリグルドたちに任せることにした。私たちが万が一負ければ、すぐさま逃げてもらう手筈になっている。
(A様、宜しいですか。)
突然、ソウエイからの思念伝達が入った。
(ん?どうした?ソウエイ。)
(交戦中の1団を発見しました。片方は、リザードマンの首領の側近です。)
ああ、あの時横に控えてた子か。
(相手はオークの上位個体のようですね。いかが致しましょう。)
(当然、助けろ。私たちもすぐ行く。)
(御意。)
私はリムルに説明し、ソウエイのいる場所へ向かう。
リムルはみんなに戦闘態勢を取らせてたけど…まぁ、その必要は無いかな。
「よし、アクト!」
「は!仰せのままに!」
【アクト、初めて喋らせましたね…はい、喋れます。嵐牙と同じ感じです…結構イケボです…。】
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時