よん ページ5
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ボフッ、と放り投げる様にベットに寝かせる
そして俺もベットに入り、悠仁を抱き寄せた。
「ほんと何して…」
『さっき怖い夢見てん、怖いからおって…』
拒否権はないぞ、と言わんばかりにぎゅ〜〜っと抱き締めて言う
それを察してか悠仁は「少しだけなら…」と受け入れてくれた
『……俺に甘えてええねんで
物を破壊する以外の事は大抵許せる』
この言葉を境に悠仁は少しずつ、泣きだした。
若いんだ、存分に悩んで泣いてろ
_______
『…んぅ…………』
霞む視界で前を見ると俺にくっついてる桜色の髪が見える
悠仁が、俺にくっついてる…。
『んへ…おはよ…』
寝ぼけて呂律が回らない
返事がないので目を擦り、もう一度悠仁を見ると寝ていた、寝息も聴こえる。
悠仁の目は赤く腫れていた。
冷やす物用意しとくかぁ
重い体を起こし、洗面台に行く
顔を水で洗って保湿して…
出掛けるだろうから着替えも済ましておくか
『…やっぱ生地が厚いとこは…』
昨日部屋干ししておいた悠仁の服はまだ中途半端に乾いてて湿ってる、こーゆーのが一番違和感があって気持ち悪い
俺の服は結構系統が偏ってるからあまり偏ってない服を選んでソファに置いておくか
モード系着た悠仁…唆られる…。
『腹減ったな…』
目玉焼きと食パンでいっか、
「おはよ、勝手に洗面台行ったけど大丈夫だった?」
作り終える頃に悠仁は起きてきた。
『全然大丈夫、服まだ乾いてへんからそこの着てな』
悠仁は「わかった」と言い、その場で着替え始めた。
俺はそれを目に焼き付けた。
_______
悠仁は朝御飯を食べ終えると高専に戻ると言った。
『送るわ』
「え、別にいい」
『いややぁぁぁぁああぁ!!
送るぅぅぅ!!!』
悠仁の足に絡み付き駄々をこねた
「わかった!わかったから暴れんで!!」
勝った
急いで鞄を取って必要な物を適当に詰め込んだ。
俺が準備を終える頃に悠仁は玄関で立って待っていた。
『お待たせ!立たせてごめん!』
「えっ…大丈夫」
ブーツを履いて玄関の扉を開け
悠仁を先に出して施錠しエレベーターへ向かう
「あまのさんって地味に気遣いしてくれるよね」
『気遣いとかが記された本読み漁ってん』
嘘、ホントは遊んで学んだ
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無事高専の校門に着き、お別れをする
『いつでも連絡してな、俺依頼ないとひま「ゆーじ!そいつ誰!」あ…』
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来世は抹茶パフェ(プロフ) - こおりさん» コメントありがとうございます、更新がんばろ! (2022年8月8日 16時) (レス) id: 7ab24f3f09 (このIDを非表示/違反報告)
こおり - 初コメ失礼します!! この作品が面白くて大好きです!更新頑張ってください!!応援しております!!! (2022年8月5日 2時) (レス) @page8 id: 7142da3b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶 | 作成日時:2022年6月6日 2時