馴れ初め：西門 直明 ページ10
直明side
ある日の事
突然の雨
これでは客足も悪くなるなと
窓の外を確認をすると
窓の外に人が立っていた
直「…雨宿りしているのか」
カランカラン…
「わっ」
直「おっと、驚かせるつもりは無かったんだが」
店の扉を開けてみると
びしょ濡れの男の子が扉の音に驚いていた
それが音夢くんだった
「あ、お店の方ですか？！ごめんなさい、店先に立って邪魔ですよね…すぐに立ち去ります…！」
直「あ、待って」
音夢くんはそう言って立ち去ろうとするので
私は彼の腕をつかんで引き止めた
びしょ濡れの彼をそのままは返せないと思った
無理を言って彼を店の中に入れて
シャワーを貸して、匋平の服も貸した
彼がシャワーを浴び終えた頃には
雨はやんでいた
通り雨だった様だ
「本当にありがとうございました…どうお礼したら良いか…」
直「そう思ってくれるなら、ウチにまた来てくれるかい？今度はお客様として、ね？」
「そんな事で良いんですか…？」
直「欲を言えば何度も来て欲しいけどね」
ーーー
音夢くんは翌日すぐに店に来て
服を返すついでに感謝の形として
茶菓子を持って来た
そしてドリンクも頼み、その日から
度々 来店してくれるようになった音夢くんは
私の言葉通り常連のお客様になってくれた
ある日私は音夢くんに言った
直「…音夢くん、お店に来てくれるのはありがたいけど、無理はしてないかい？出会った時の私の言葉を気にしているなら」
音夢くんは元々お酒が得意ではない
そうとも知らず言ってしまった言葉で
私は無理をさせてしまっている気がしていた
「！…最初は確かに正直お礼したくて通ってました。けどもうそんなの無くても俺はこの店の雰囲気とか、直さん達とのやり取りが楽しくて、居心地がすごく良くて…皆さんに会いたくて……けど、やっぱりお酒が得意じゃない奴が来るのは仕事の邪魔ですか…？」
直「…まさか！私も皆も音夢くんが来てくれるのをいつも楽しみにしているよ。ただ、無理をさせてしまっていたらと気がかりだったんだ、お酒が得意じゃない事は関係ないよ」
「良かった…！」
直「…」なでなで
「…！」
直「っ！すまない！」
私は良かったと言って微笑む音夢くんに
無意識に手を伸ばし頭を撫でてしまっていた
「大丈夫です！その…直さんに撫でられるの気持ちいいです…へへ」
直「！」
私は照れ笑いする音夢くんに
年甲斐も無くときめいてしまった
きっとこの時からだろう
私が音夢くんに惹かれ始めていたのは
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みくん - 面白いですね！また書いてください！ (2021年2月7日 20時) (
レス) id: 1610ed020f (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 零紅@ヌフさん» いえいえ、お役に立てて光栄です。更新楽しみにしてます(^^) (2020年2月10日 21時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - ルークさん» MCネームとごっちゃになってました……教えて頂きありがとうございます…… (2020年2月9日 23時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - ルークさん» コメントありがとうございます…！そしてルビめっちゃ間違えてる！ご指摘ありがとうございます！！ (2020年2月9日 22時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - これからも楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅 | 作成日時：2020年1月30日 9時
