馴れ初め：伊藤 紗月 ページ19
紗月side
どれくらい前だったかはもう忘れちまったが
学校がねぇ日だった
どーでもいいような事で
知らねぇどっかのヤンキーと喧嘩になった
相手は3人居て
俺はおされてた
「不良の喧嘩だ！警察呼ぶぞ！」
そこに初対面だった音夢が来た
相手はサツにビビって逃げてった
「…君、大丈夫？」
紗「んだよ…俺は別に」
「あ、手とか怪我してる！」
紗「あ？こんなモン大した怪我じゃねぇし」
「ちょっと来て！」
紗「は？ちょっ！」
音夢は俺の言う事なんて無視して
腕の怪我してねー部分をつかんで
俺を引っ張って歩いた
連れていかれたのは近くの公園だった
「ちょっとしみるけど傷口洗うよ」
紗「ちょ！テメェさっきから…っつ」
「ちゃんと洗わないとバイ菌入っちゃうから」
音夢はそう言いながら俺の手を綺麗に洗うと
カバンからハンカチを出して俺の手を吹いた
その後は今度は絆創膏をカバンから出して
俺の手の傷口に貼り付けた
「これでヨシ！」
紗「…アンタ何なんだよ」
「君さ、喧嘩ふっかけられて怒ってたけど、相手に手は出さなかったよね？見かけによらず良い子だなと思ったら手助けしたくなっちゃった。お兄さんのお節介だと思ってよ」
音夢は俺の頭をぽんぽん撫でてきやがった
紗「やめろよっ、ガキ扱いしてんじゃねー！」
「ごめんね俺 弟みたいな仲良くしてる子が居てさ、癖になっちゃってるのかな？気をつけるよ…あ！ごめんね！俺バイトあるんだ！これで何か自販機で飲み物でも買って！俺からの労いって事で！」
音夢は俺に500円玉を握らせた
紗「ちょっ！こんな高ぇ飲みモン自販機に売ってねぇよ！」
「お釣りはまた会った時に返してくれればいいよ！」
紗「またって、ンな事…」
「また会えたら運命だね！なんちゃって☆バイバイ！」
音夢はそう言うと公園から走り去っていった
紗「…運命って……」
ーーー
数週間後 俺の学校成績の悪さに
見かねた善にぃが
キャバのバイトをしている
頭が良いっていう大学生を
俺らの家庭教師代わりに紹介すると言った
それで俺らの家にやって来たのは
音夢だった
「これからよろ…あ！」
紗「！！アンタ公園ん時の！」
「まさかほんとに再会するとはね、よろしくね。俺は柊 音夢」
紗「伊藤紗月」
「紗月ちゃんか…ふふっ、冗談で言ったつもりだったけど、俺ら本当に運命で繋がってたんだね？」
紗「〜っ！？////」
こん時初めて 運命ってモンは
本当にあんのかと思った
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みくん - 面白いですね！また書いてください！ (2021年2月7日 20時) (
レス) id: 1610ed020f (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 零紅@ヌフさん» いえいえ、お役に立てて光栄です。更新楽しみにしてます(^^) (2020年2月10日 21時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - ルークさん» MCネームとごっちゃになってました……教えて頂きありがとうございます…… (2020年2月9日 23時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
零紅@ヌフ(プロフ) - ルークさん» コメントありがとうございます…！そしてルビめっちゃ間違えてる！ご指摘ありがとうございます！！ (2020年2月9日 22時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - これからも楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅 | 作成日時：2020年1月30日 9時
