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やって来たウォータースライダーはチューブ状の長い筒の中を滑っていくタイプのもので、密着するのであれば一度に2人までなら同時に滑っていいそうだ
3「だ、だからといってこれは流石にひっつき過ぎじゃないか…っ!?」
スライダーのスタート地点でつかさを俺が包み込むように座り、バックハグ状態でつかさの肩と腰に腕を回し抱きしめると、つかさはその距離の近さに あたふた し始めた
「照れてるつかさも可愛いけど、密着しないとダメなんだよ?…我慢して?」
3「〜っ///おい、ハルキっ!」
俺が抱きしめる力を少し強めて、できる範囲の色っぽい声色でつかさの耳に囁いてみせると、つかさは肩を上げて大きく反応する
「あははははっ、可愛いね!」
3「もういいから行くぞ!」
スタッフ「準備はいいですか?それでは行ってらっしゃ〜い!」
スタッフさんの合図でスライダーの入口は閉められ、俺の背中の方から強めの水が一気に流れてきて俺達は水に運ばれグネグネにうねったチューブの中をかなりのスピードで流れていった
ザップゥゥンッ!
少しすると俺達はプールに放り出された
「ぷはっ…!楽しかっ…っ!?」
がばっ
俺は咄嗟につかさを正面から抱きしめた
つかさの水着の紐が解けてしまっていたのだ
つかさの着ていた水着は首の後ろで紐を結ぶよくあるタイプの物だ
恐らくプールに落ちた時 解けたのだろう
幸い、ラッシュガードを上から着ていて周りからは隠せる事と、つかさ本人が身体を水から上げていなかった事で水着の浮こうとする力によりポロリなんて事にはならなかったが、紐が水面に浮いているのを気づいた俺が抱きしめずにつかさがプールから上がっていたら大事故だった
3「…っ、…っ」
つかさは自身の胸元を抱え、俯き、震えていた
「大丈夫、つかさ落ち着いて…俺も見てないし周りの誰も見えてない、俺が隠してるから…ね?ゆっくりでいいから、落ち着いて直して?」
自身のラッシュガードの布でつかさの身を隠すようにしながらつかさを落ち着かせるとつかさは紐を結び直し終え俺に抱き着いてきた
ひとまずプールから出て俺達は座れる場所へ行った
3「その…さっきはすまない…迷惑かけた…それと、助かった」
ぎゅぅっ
俺はつかさを強く抱きしめた
3「?」
「怖かったよね…客が俺ら以外にいないと言えど店員はいるんだもん…紐だけで良かった…つかさが無事で良かった…」
3「私は怪我をしたわけじゃ…」
「心が傷ついたら怪我と同じだよ」
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零久(プロフ) - 宇佐美葉月さん» そ、それはなんと返したらいいのか…励ましのお言葉ありがとうございます…!更新頑張ります! (2018年9月9日 22時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐美葉月 - 追記で、私の第2まで行った作品が変な事態になって最初からになってしまったので、零久さんはまだ大丈夫な方です。安心して更新してくださいね。 (2018年9月9日 19時) (レス) id: dc475b5687 (このIDを非表示/違反報告)
零久(プロフ) - 宇佐美葉月さん» あ!そうだったんですね!まだ見てなかったんですけど運がいいですw教えてくださってありがとうございます〜! (2018年9月9日 18時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐美葉月 - あ、でも今週の放送は来週と繋がってるみたいだったので、焦らなくて大丈夫です。無理しないでくださいね。 (2018年9月9日 17時) (レス) id: dc475b5687 (このIDを非表示/違反報告)
零久(プロフ) - アオさん» ありがとうございます! (2018年9月9日 9時) (レス) id: efb02aa007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零紅 | 作成日時:2018年8月16日 22時