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ーA視点ー
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呼び出されたのは丁度教室からは見えなくなっている階段の踊り場。
ずっと嫌な予感がしているのは気のせいだと思いたい
hm「なんでショッピくんと喋ってたの？」
嗚呼、ね。
先程のお淑やかで守りたくなるような雰囲気は何処へやら。彼女の声のトーンと持っているカッターで全てを察した。何の夢小説だ。ここは現実だぞ。
『…用はそれだけ？私、他に用事があるんだけど』
hm「いや、まだ話終わってないから。」
『…そっか。分かった』
hm「…ほんと、そういう態度だからみんなに嫌われるんだよ。分かってる？」
『…えー…ごめんね？』
hm「…ねぇ。【私がAちゃんに怪我させられた】って分かったら、みんな、どうなっちゃうと思う？賢いAちゃんなら、きっと分かるはずだよね？」
『…』
彼女はニヤニヤと口の端を釣り上げそのカッターの先を自身の右腕に当てつける。本気なのかと彼女の表情を見る為顔を上げた次の瞬間、私の視界いっぱいに血飛沫が映り込み、私の顔にも彼女の顔にも生暖かい赤が付着した。
hm「っ、」
その傷口は、あまりにも痛々しくて見ていられなかった。
『…【
_____
至近距離から甲高い悲鳴と共に鋭利な刃物が落ちる音が聞こえたと思えば、駆けつけてくる生徒や教師の足音。その中心には姫ちゃんと私が立っている。
hm「…私、調子乗るなって言われて、カッターで右腕を切られて…でもね、私が悪いの。生徒会の人と話してたのが、Aちゃんは気に入らなかったんだって」
？「…」
駆けつけてきた金髪の男は私を見るなり、その整った顔で睨みつけた。その奥で私以外には見えないよう楽しそうに歪められた姫ちゃんの表情を敢えて言葉で表現するならば、【優越】だろうか。
？「…は？」
だが、金髪の男が心配そうに姫の右腕を見つめた後、拍子抜け、とばかりに発した言葉で周りの空気が一気にガラリと変わる。
？「…姫、どこも怪我してないやん」
hm「…え、？」
姫ちゃんは、先程の傷跡があった場所を見て、目を見開き、水槽の中の金魚の様に声も発さずに慌てふためいていた。
『…』
それもそうだ。
だって、痛々しい傷跡は、まるで【魔法】のように綺麗さっぱり消え去っていたから
▷【
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
