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ーA視点ー
____________
gr「Aが幸せになるには、それしかないんだ」
『………本当に他に方法はなかったの？』
とてもじゃないが、やはり理解出来なくて。
意識だけが、この頭にハッキリと浮上している。
gr「出来ることは全てやったさ。何度Aの為に世界を作り替えたと思っている？魔法少女や人間共を護りきれたとしても、その理想の世界にAだけがいなかった。」
彼は、自分自身の経験をまるで他人事みたく淡々と言ってのけた。
『…世界を、作り変えた、？』
それが本当だとしたら、彼は一体何者なのだろうか。
人間ではないのは確かだ。
そして、彼は私が看取ったグルッペンという1人の魔法少女と、容姿、雰囲気、喋り方、考えが酷く似ているような気がする。というか、ほぼ一緒だ。
これが何を意味するのか。
それを理解するには、まだ重要なピースが一つ足りない。
gr「今の俺にとって、A以外なんて塵に過ぎない」
『…』
私の心臓の音が、嫌に大きく聞こえる。
それ以上は、なにも聞きたくない。
反射的に耳を塞ごうとするが、やはり身動きが取れなくて、視界に涙が霞んだ。
gr「Aが【必殺技】を使ったとしても存在が消えないようにする代わりに、他の魔法少女が【必殺技】を使う時には、彼女達は存在もろとも消えてしまう様にシステムを改変した。」
『…！！っ』
gr「魔法少女が人間に忘れ去られる存在になるようにしたのも、穢れから生まれた化け物が、人間そっくりの容姿、脳味噌になるようにしたのも。全てAの為だ」
脳味噌が、頭の中で煮えたぎる様な感覚だ。
怒りで頭が一杯になり、何も考えられない。
だが、彼はそんな私の様子なんて気にせずに、口元に人差し指を置いて、一つジェスチャーを施した。
gr「…おっと。一つ、言っておこう。先程、A以外の全ての魔法少女に、【我々】を送り込んだ。」
『…は？』
gr「…知っていると思うが、【我々】は、今まで彼女達が闘ってきた【穢物】とは比べ物にならないほどに強い。なんせ【元魔法少女】だからな。歯が立たないどころか、恐らく全ての魔法少女が壊滅だろう。だがその前に魔法少女達は最後の抵抗をするだろうな」
『…っ、まさか』
彼の言葉は、理解するのに時間が掛かった。
急速に脳内が冷え込んで、体が冷たくなる。
つまり、全ての魔法少女は。
gr「もう、手遅れやねん」
【必殺技】によって存在が消え、化け物に生まれ変わる。
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
