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ーA視点ー
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▷討伐不可能
それにしても、いくら人が少ないとはいえ、些か静か過ぎるのではないかと思い見渡してみれば、金髪はソレが消え去った場を見つめながら静かに同じ場所に佇んでいた。
kn「…俺、は」
形容し難いナニカが蠢いている瞳は椅子に座ったあの時からずっと存在していたらしい。
突如として発されたその言葉に、私は横目で見つめる。
kn「おれ、は、人間、で」
『…もういいよ。
君さ、最初に出会って、魔物が現れた時、逃げる訳でもなく焦る訳でもなく、的確に急所を探ってたよね』
【まるで魔物を倒す事に手慣れてるみたいに】付け足せばあからさまに表情の歪む彼。
穢物は、私のことも金髪の事も興味がないらしい。
周りに人間がいないことを確認したのか、ソレはどこかへ消えてしまった。
kn「…ちゃう、あの時、俺はそんなのしてへん。ただ恐怖で動けんかっただけや。」
『…あの時。か。私が目を覚ました時、ショッピは「俺以外誰も覚えてない」って言ってたけど』
kn「…っ！それは」
『…もう認めたら？
…自分は人間なんかじゃないって』
kn「…黙れや」
『自分は穢れから出来てるんだって。
……ずっと分かってたんでしょ』
kn「っ黙れや！！お前に何が分かんねん！！！？
俺は！あの頃とは違うんや！！やっと！！！やっと【楽しい】って感情を知れたんに！！！」
まるで自暴自棄になったみたいに、机を殴りつけた彼。彼はその時一度私を殴ろう思ったらしいが、直前に理性が働いたのか拳の打ち付けられたその先は机だった。
木製の硬い筈の木の板がお菓子のクッキーみたいにボロボロと崩れていて。手からは【血】ではなく、【黒っぽい液体】が流れていた。
それは【彼が人間ではない】となによりも証明している証拠だというのに、現実を直視したくないのか、彼は必死に目を瞑っていた
kn「…っ、分かっとったよ。全部…でもあいつらと出会って変わったと思っとった！死んだ目ぇしてこの世を憎んでた俺に、初めて楽しいなんて感情が芽生えたんや！！！！なぁ！俺は！！！っ、俺は、！いつまで穢れたままで居なきゃいけんの、や」
『…ようやく、目合わせてくれたね』
kn「…ぇ」
『大丈夫』
私は、そのためにいるから。
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
