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ーA視点ー
_____
しまった。シャオちゃんを置いて来てしまった。
そう後悔したのがつい先程。
きっと彼はもうあの屋上には居ないし、わざわざ探しに行くのも危険だろうと判断して近くにある人気のない図書室に訪れることにした。
em「エーミールと申します。なにか本をお探しですか？」
『…魔法少女についての本とか、ありませんか？』
em「…魔法少女について、ですか、？」
どうせなら本を読んで時間を潰そうと、彼に尋ねて
後悔したのが今な訳だが。
…嗚呼。同情したような視線が痛い。
？「…なにエミさん困らせてんねん」
嫌な気配がしたと思って見れば、図書室に入ってきた見覚えのある金髪。
『…別に。関係ないでしょ』
？「…お前今度はエミさんに近付こうとしてんねんな。
ゾムがお前を好きだとか言うから何事かと思えば。そうやってアイツら誑かして何が目的やねん」
面倒臭くなって逃げようとした私の腕は、加減なんて知らずに強く掴んだソイツの所為で段々と力が入らなくなっていった。
em「…やめてください、コネシマさん
彼女は私にとある本について尋ねていただけです。」
kn「…」
コネシマというらしい男に乱雑に離された腕は、数秒掴まれていただけだと言うのに【通常の人間では到底不可能な程に】鬱血して青黒く変色していて。
em「…Aさん。腕、大丈夫ですか、？」
『…なんで名前、』
em「Aさんは【俺たちの間で】有名ですよ。
まぁ、この様子やと勘違いが多いみたいですけどね」
先程言った魔法少女についての本を一所懸命に探してくれていたらしいエーミールさんは、一冊の本を手渡してくれた。
『…ありがとうございます』
em「いえ、当然のことですから。
では、私は用事があるので少し失礼しますね」
と言ってエーミールさんは何処かへ行ってしまった。【魔法少女の宿命】という、些か直接的過ぎる題名の本を読むため図書室の席に座る。
…隣に先程の金髪が座ってきた気がしたが気のせいだろう。
「愛情、即ち、憎悪。
【穢れ】即ち【感情】」
『…？』
その本にはこの言葉の他に何も書いていなかった。
何かの見間違いかと思ってひたすら他のページを捲っていたその時。
___愛、縺ﾚ、よ
『…っ』
聞こえた声。感じた気配。
見てみれば、図書室の天井を歩き周りながらごぽごぽと音を立てて【黒い液体】を垂れ流している【ソレ】。液体が溢れ落ちた場所は溶けて無くなっていた。
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
