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ーA視点ー
_____
抱きついて離れないままの彼にステッキを向ける。抵抗してこないのが余計に私の神経を擦り減らした。
sha「…おれな、まほーしょーじょだった頃の記憶あるんよ。ちょうどAが付けとるみたいな黄色のリボンつけて、慣れない戦いで、串刺し、で、そんで、そこからは覚えてへんのやけど」
『…っ』
嗚呼。そうか。
この懐かしい感覚は、その所為か。
やはり、間違いなかった。
彼は、私のせいで消えてしまったあの子の慣れ果て。
それならば。私は、彼を救う義務がある。
sha「…ぜんぶ、憎くて、そんで同時に愛おしくて。
…なぁ早く、俺を
自身の弱点である【腹部】へとステッキを移動させた彼の手の震えも、耳元で聞こえた嗚咽も、勘違いなら良かったのに。
その【弱点】は、いつしか彼女が消えた理由だった
そして彼が生まれた理由でもあった
私は____だから
それが私の唯一の役割だから。
『…いま、助けるからね』
大きく深呼吸をして、
苦しみから彼を救済した。
否、しようとした
_____
「そこまでや、シャオロン。良い加減にせい」
sha「…っ、すまん」
『…！！』
突然現れた意外な人物に驚いた私は、大事な魔法のステッキを落としてしまった。
よりにもよってコイツの前で。
？「…あん時悲しかったで、ちょっと期待したやんか」
『……ロボ、ロ』
rbr「なんや、覚えててくれたん？」
偉いなぁ、と子供を扱うように私を撫でて微笑んだソイツは、なぜか、すぐ近くに落ちているステッキを拾い上げ、私の手の平に戻した。
『なんの、つもり』
rbr「…知っとるんやろ。Aは普通の魔法少女やない。他の魔法少女とは役目が違う。なぁ、もう魔法少女なんて辞めようや」
『…っ、うるさい』
rbr「…最近、生き絶えた魔法少女の体から【穢れ】が溢れ出す様になったんよ」
『…っ、』
rbr「溢れ出した穢れは、人間の形をした化け物を生み出した。俺やシャオロン、ゾムなんかもそう。心当たりあるやろ？俺は不完全な状態で自我を持ってもうたから、記憶が混濁しとるし、シャオロンは生まれたて。」
嗚呼、聞きたくない。
rbr「…Aはいつ、魔法少女になった？」
『…6年前の、私の誕生日に』
rbr「…ほーん、魔法少女って、普通生まれつきやねんけどなぁ。そうや、丁度6年前やで、穢れが異常をきたし始めたのは。」
『…それは、』
rbr「…なぁ、まだこれが偶然やと思う？」
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
