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ーA視点ー
私も帰ろうと重い足を運び、見慣れた景色を眺めながら辺りを警戒していた
翡翠の彼が居なくなった後に大きくなったノイズ。
タイミングを見計らってたのかなんなのか分からない。
『っ、』
あたまが、痛い
あの教室にいた時よりも鮮明に聞こえる
私がノイズの元に近付いているのか
と問われれば、答えは多分、【No】だろう
____________
『…！』
一瞬の静寂。
突然その不快なノイズが止んだ。
ちりん
後ろに、気配
？
違う
前に、気配？
これも違う
じゃあ、上に？
？「んふ、こんにちわ」
何処からともなく聞こえたその声の方向に体を向けると、小柄な少年が目の前に立っているのが見えた
『…っあ"』
瞬間、再び酷く不快なノイズが私の耳を突き破る
何百人の誰かの声がそれぞれ好きなように囁いている様にも聞こえるが、黒板を爪で勢いよく引っ掻いた様なあの音にも酷似している
ソレらが大音量で耳を刺激する癖してその少年の声だけはハッキリと聞き取れるのだから不思議で仕方がない
rb「…んふ、ひ、ひひ久しぶりやなぁ！ロボロやで
あ、あああい、あい、会いたかった」
『…』
久しぶり？
今日が初対面な筈だ。
rb「ひ、かひゅ、ひ、」
桃色の瞳はドス黒く濁り、瞳孔が開ききっていて明らかに様子がおかしいのが見て取れる。
rb「…まさか覚えとらんの、？お、お俺は、オレ、
俺はこ、こここんなにもAに尽くしとるのに？」
目は開ききっているのに口元は酷く歪められている。
未知の感覚が身体中を駆け巡り寒気がした
rb「、お、おお俺の愛が足りんかった？
なら、ならならならなら、い、いま今からでも愛をあげるで？ほら、俺の愛や、あい、愛やで。あああ愛してる」
だめだ。頭が痛い
rb「はは、かははは！、
もう、もうちょっとで、ああ、あ、アンタを、あんたを救えるん、や」
『…！』
糸が切れたように突然動かなくなった少年の様子に咄嗟に魔法少女に変身してステッキの先を向ける
最初、いや、先程までは
彼から【穢物】と同じような禍々しいオーラを感じていた
『…？』
が、今はどうだろうか。
動き出した途端目を見開き、冷えた瞳を此方に向けた彼はまるで別人のようで
『…なん、なの、』
私が魔法少女になっても動揺一つ見せない
rb「…俺は【あんさんを救える存在】やで」
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期待瀬名(プロフ) - ツナ缶さん» ！？文字化け気付いてくださった方がいらっしゃる…！！ひぇん嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (10月1日 0時) (
レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - おにぎりさん» 何度も噛み締めて読みました……ありがとうございます…！そう褒めて頂けると頑張った甲斐があります！！読んでくださった上に感想まで頂けて嬉し過ぎましたありがとうございます、！ (10月1日 0時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶 - 文字化けを治すことができると聞いて試しにやってみたらすっごい鳥肌立ちました！ありがとうございます！ (9月29日 14時) (レス) @page2 id: 494df42b33 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。こんなにも素敵な作品に巡り合わせてくれた貴方様に感謝を。ありがとうございます。とても面白かったです。続き、楽しみにしています (8月16日 8時) (レス) @page15 id: c6065bae9a (このIDを非表示/違反報告)
期待瀬名(プロフ) - まるさん» 頑張って綴ったのでめちゃくちゃ嬉しくて泣いちゃいました…！！ありがとうございます！頑張ります！！！ (6月24日 23時) (レス) id: 65371bf8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気体瀬名 | 作成日時：2023年2月3日 1時
