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『ないなら適当に考えるよ』
白岩)「適当じゃなくて真剣に考えて」
『真剣に！考えるよ』
白岩)「嘘っぽ」
『タコとか？』
"それ食えないから！"と言う彼はタコが苦手だ
白岩)「あっ！」
『思いついた？』
白岩)「思いついた」
『なに？』
白岩)「今日一緒に寝よ」
『は？』
白岩)「それがプレゼントでいいよ」
『いやちょっと意味がわからない』
白岩)「だから一緒に寝るんだって」
"分からない分からない"という私に"バカになった？"と言う
今だけバカになりたい
『事じゃなくて物でお願いします』
白岩)「じゃあ抱き枕になって」
『はい？』
白岩)「物だからいいよね」
『いやいや』
白岩)「決まり！」
強制的に寝室まで腕を引かれる
物にしろとは言ったが私を物にするとは予想外だ
白岩)「壁側ね」
『いいなんて言ってないんだけど』
白岩)「物にしてって言ったのAじゃん」
"それにいらないって言ったのに聞かなかったし"と言われると否定はできない
白岩)「はい、だから今日は抱き枕になってね」
『抱き枕買ってあげるよ』
白岩)「今欲しいの」
『わがままじゃん』
"誕生日くらい良いでしょ"と背中を押され、恐る恐る壁側を向き小さくなり、毛布を被ると入浴剤のいい香りがした
白岩)「なんでそっち向いてるの」
『私は抱き枕なんで』
白岩)「こっち向いてよ」
『抱き枕は話しません』
そう言うと彼の腕がお腹に周り引きずり込まれて密着した
無になろうとしているとフーっと耳に息をかけられる
自分でも聞いたことの無いような声が出ると意地悪く"耳弱いんだ"と言われた
『ちょ、...やめてよ！』
白岩)「抱き枕は喋んないんじゃないの？』
『ごめんって！』
白岩)「じゃあこっち向いて」
『わかった！』
壁にピッタリと背中をくっつけて瑠姫くんの方を向けば"遠い"と言って腰を引かれ、また密着する
『近い』
白岩)「ドキドキしてるね」
『言わなくていい』
白岩)「いい匂いする」
『入浴剤でしょ』
白岩)「同じ匂いだね」
そう言って笑う彼に目眩がした
入浴剤の花の香りのように甘く段々と侵食されていくこの気持ちはなんなのだろう
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りぃ汰(プロフ) - chocolateさん» ありがとうございます！更新頻度をあげられるよう頑張ります！！ (2020年8月5日 2時) (
レス) id: 9f9deffc7a (このIDを非表示/違反報告)
chocolate(プロフ) - 面白かったです！続編も楽しみに待ってます♪これからも応援してます！ (2020年8月3日 12時) (レス) id: 82c84cbbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃ汰 | 作成日時：2020年5月20日 5時
