24.甘い香り ページ40
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仕事が早く終わり、行きつけのケーキ屋さんでカットされたケーキを買ってきた
昨日夕飯のリクエストを聞いたところハンバーグが食べたいと言っていたので早速作り始める
他に誕生日といえば何をするだろう
何か普段と違う事を考えると最近買った入浴剤を思い出す
いい匂いで買ったはいいものの1人の時は面倒くさくて使うことがなかった
けれどこういうのを喜ぶのは女子だけなのか？
そもそも奈々や真央の誕生日でも家に呼んで何かするというのはなかった
お店に集まってサプライズでケーキを出したり、いつも奈々の家に集まったりで自分で何か考えてやったことは無い
色々考え試行錯誤しているうちにインターフォンの音が響いた
『おかえり』
白岩)「ただいまー」
『凄い荷物だねw』
白岩)「色々貰っちゃってさw」
両手にたくさんのプレゼントを抱えて帰ってきた彼は照れくさそうに
"来る時よりも荷物増えちゃった"と言った
『一気に荷物が増えたなw』
白岩)「Aの私物より俺の私物の方が多いんじゃね？w」
『そうかもw』
荷物の整理をしている彼は何故か前髪を結んでいる
『そういやなんで前髪結んでんの？』
白岩)「あー、午後レッスン行ったら顔面ケーキくらってさw」
"純喜の力が強くて窒息するかと思った"と楽しそうに話す
『あ、じゃあケーキ食べたのか』
白岩)「うん？」
『ちっちゃいけどケーキ買ってきてたんだよね』
白岩)「食べる！」
『でも食べてきたんでしょ？』
白岩)「Aのも食べる」
『そう？』
"お風呂入ってくる"と言ってそのまま行ってしまった
さっきも食べたなら飽きるんじゃないかと思ったがそんなことはないらしい
こんなに甘党だったか？
そう考えていると勢いよく洗面所のドアが開いた
白岩)「これ何の匂い？」
『あー、入浴剤入れたから』
白岩)「めっちゃいい香りだね」
それだけ言って閉ざされるドア
今日は随分元気だ
「いただきます」
テーブルにはリクエストを貰った面々が並ぶ
何故か緊張してきて柄にもなく顔色を伺ってしまった
白岩)「なに？」
『いや、なんでもない』
白岩)「いつも美味しいけど今日は一段と美味しい」
『...ありがとう』
毎日のように"美味しい"と言ってくれるが、何度聞いても照れくさくなる
いつものように今日あった事を話せば穏やかな時間が流れる
この時間がとても心地よかった
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りぃ汰(プロフ) - chocolateさん» ありがとうございます！更新頻度をあげられるよう頑張ります！！ (2020年8月5日 2時) (
レス) id: 9f9deffc7a (このIDを非表示/違反報告)
chocolate(プロフ) - 面白かったです！続編も楽しみに待ってます♪これからも応援してます！ (2020年8月3日 12時) (レス) id: 82c84cbbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃ汰 | 作成日時：2020年5月20日 5時
