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『え、誰!?めっちゃ気になるんだけど！』
白岩)「言うわけないじゃん」
『水臭いな！言ってみなよ！』
白岩)「俺に興味のなかった人には教えません」
『ごめんってw』
何度も聞くが教えてくれない
そのうち、あまりにしつこく聞くのに耐えられなくなったのかようやく"初恋の人"とだけ言った
酔ってるせいか、はたまた照れてるせいか
ほんのり耳が赤い
『やばっ』
白岩)「やばってなんだよ」
『結構一途なんだね』
白岩)「結構どころかバリバリ一途です」
『意外だなー』
白岩)「Aの中での俺のイメージ悪くね？」
『いや、この歳になっても初恋の人追いかけてるんだって思っただけだよ』
白岩)「悪かったな」
『違う違う！』
悲観的に感じたらしく否定する
"まあその気持ち何となくわかるし"と言うと"何が？"と聞かれた
『私も初恋の人が忘れられないもん』
白岩)「え、そうなの？」
『そうそう』
白岩)「いくつくらいのとき？」
『8歳くらいかな』
白岩)「へー、学校一緒だったの？」
『いや、確か夏休みの間だけ近所のおばあちゃん家に泊まりに来てた子だと思う。毎日遊んでたな』
白岩)「え、名前とか顔覚えてない？」
『それが覚えてないんだよね、それっきり来なかったし私も引っ越したから』
白岩)「...Aも相当一途じゃん」
『今は別に好きとかじゃないけどねw』
"そういう瑠姫くんはいくつ頃なの？"と聞くと彼も同じ時期らしい
『初恋の時期も一緒とかやばいなw』
白岩)「A」
『ん？』
白岩)「...」
『なに？w』
白岩)「いや、なんでもない」
『それ1番気になるやつなんだけどw』
白岩)「Aの携帯さっきから鳴ってるけどいいのかなって思っただけ」
『うそ』
スマホを見ればアリサさんからの着信でいっぱいだった
そう言えば仕事中に今日の夜スケジュールについて電話すると言われていた
"もっと早く言ってよ"と悪態をつき折り返すとすぐに荒々しい声が聞こえた
その声は瑠姫くんにも聞こえていたらしく苦笑いを浮かべている
すぐに謝ると明日の撮影の時間が変更になったことを伝えられた
時刻はもうすぐ0時を指す頃で"面倒事は起こさないように"と釘を刺される
結局瑠姫くんの初恋相手の真相は聞けず終い
秋の程よく涼しい風が頬を撫で
火照った体を冷ましながら帰路に着いた
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りぃ汰(プロフ) - chocolateさん» ありがとうございます！更新頻度をあげられるよう頑張ります！！ (2020年8月5日 2時) (
レス) id: 9f9deffc7a (このIDを非表示/違反報告)
chocolate(プロフ) - 面白かったです！続編も楽しみに待ってます♪これからも応援してます！ (2020年8月3日 12時) (レス) id: 82c84cbbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃ汰 | 作成日時：2020年5月20日 5時
