62話目 ページ40
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執事に伝えたいこととは何だろうと思いながら、やるべき事をやっていく
気がついたらあのパン屋の目の前に来ていた
手にはグラスが入った箱
彼女ら夫婦に何をあげようか迷った挙句これになったけれど、きっと喜んでくれるだろうと思っていた
扉へ手をかける前に異変に気づいた
いつもは、電気がついていて温かな空気が流れ出してくるのに
今は暗く寒い
今日は、やっているはずなのに
ドアをノックしても返事はない
「……誰だい？」
中からではなく外の横の方から声が聞こえた
横へ見にいくと、夫婦2人が座り込んでいた
「どうされました！？」
「こんな姿を見られるとはね……お店はもうないよ。ここらで私らは飢え死にしていくさ」
「それは……」
彼らの説明によると
あのグレープフルーツのジャムに使われていたグレープフルーツは見た目が悪く破棄される予定のものであったため
彼らがバートンから貰い受けたらしい
しかし、それがダブリンの耳に入り破棄されるものなのに下民に与えるとは何事だ
と騒いだらしくさらには彼らから土地を取り上げた…
なんてやつなんだ、と怒りが湧き上がってくる
「ここでは、雨もしのげません。屋敷へ来てください」
「ちょっと、あんなのとこは貴族だろ？こんな私らを入れてくれるなんて……」
「その心配は入りませんよ」
本当に心配なんていらない
そう確信し屋敷まで歩いて行った
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ライト(プロフ) - とても面白かったです。続きが読めることを楽しみにしております！ (2021年6月23日 6時) (
レス) id: 140b96eae2 (このIDを非表示/違反報告)
白。(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！ (2021年4月16日 0時) (レス) id: 3e8d096535 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 1も2もすごく面白いです (2021年4月11日 21時) (レス) id: 6e1ac54412 (このIDを非表示/違反報告)
白。(プロフ) - 鈴さん» 誤字です！ご指摘ありがとうございます！ (2021年4月7日 15時) (レス) id: 3e8d096535 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ところでタグの��憂鬱��のモリアーティになっているのは誤字でしょうか、、、？ (2021年4月7日 2時) (レス) id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白。 | 作成日時：2021年3月27日 20時
